オリオン座。
久しぶりに晴れた夜明けを迎えました。四時前、玄関前には縦走に向かわれるお客様が早くも出発の準備をされていらっしゃいました。その頃東の空にはオリオン座が昇り始めていました。眠りにつく頃はさそり座や夏の大三角形や天の川など夏の星座が見えていたのに朝起きると冬の星座が見られるというのはいくつになっても不思議な気がします。また、こうしてオリオン座の姿を見ると、秋の足音が遠くに聞こえだしてきているような気がします。
今日から8月に入りましたが、ようやく夏らしくなってきた気がします。街でも気温がかなり上がったのでしょう。稜線の安曇野側に湧く、上昇気流によって作り出されるガスがいつも以上に濃く、燕岳も半分以上がガスに包まれてしまいました。
夏の風物詩と言えば、このもくもくと沸き立つ積乱雲です。今日の日中も玄関先の温度計は20℃を上回り、夏真っ盛りとなりました。この空の下飲む生ビールは格別においしいことでしょう。
玄関前の石垣の下では、長い時間、ライチョウの家族がエサをついばんでいました。ヒナもだいぶ大きくなったようで安心しました。元気に大きくなってくれるといいですね。
今日の夕方にはテント場もいっぱいとなってしまいました。燕山荘のテント場はけっして広いわけではないので、多くても50張くらいでいっぱいとなってしまいます。その際は、小屋にお泊り頂くことになります。ここは国立公園内にあり、指定した場所以外でのテント泊は禁止となっています。この素晴らしい燕岳の自然を守るためにもどうかご理解の程よろしくお願いします。なお、週末はお昼前にはテント場いっぱいになってしまうことが多いです。また、大人数でのご利用は週末を避けて頂けると助かります。
河地