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大天荘

夕刻のドラマ


さかきです。

昨夜、ブログを書き終えて消灯後の外に出てみると、昼間の晴れ間はどこへ行ったやら、夜とはいえ辺り真っ白。
「明日はやっぱり天気悪いのかな・・・」
せっかく夏山シーズン初日晴天で迎えたのに早2日目には雨模様に戻ってしまうのか、と少々気を揉みながら床に就き、明けた17日の今日は、午前中から雨が降ったり止んだりの空模様・・・

休憩で立ち寄られる登山者の皆さん、割りとびしょ濡れに近い状態での到着姿を見て、気の毒だなと思ったのは今日の昼間でした。

それが夕方近くになり、辺り一面覆っていた霧が徐々に動き出し、

ついには雲の切れ間から青空が見えるようになってきたのでした。
そうこうしているうちにみるみる視界はあっという間に開け、小屋周りはクリアに。
直感でこれはいい夕陽になるのでは、と思い立ったが吉日、すぐにサンダルから靴に履き替え、周辺に急行。

 ▲中天井岳より大天井岳シルエット
こういうチャンスの時、手間でも中天井岳に一度立ち、辺りを眺めてみて、この後どうなるかな、どれだけいい光景になるかな、品定めではないけれど、そうすることでなんとなくいい夕景になるかどうかわかる時があります。

ということで、今日は間違いなく山頂に行くべき、と思い、今度は大天井岳山頂に直行。

行く道中、振り返れば、湧き立つ雲にあたる陽の光は、まさに夏の印象です。

そして山頂に立つと、

 ▲沈みゆく陽を鑑賞する人達

 ▲残照 表銀座縦走路
久しぶりに優美な夕刻を堪能しました。
十数人程は山頂にいたでしょうか。その後、

太陽は鷲羽岳付近に沈み、一つの物語は終了。これにて皆さん続々小屋に戻られて行くのですが、今日はこれでは終わらなかった。

雲はさらに紅みを増し、

この時山頂に残っていたのは数人だったように思います。

本当に久しぶり、いいものを見させてもらいました。

今日大天荘に宿泊されている方々、皆さんほぼ全身濡れた状態、中には凍えながらの到着の方もいらっしゃったわけですが、苦労されて登ってきた分、素敵な思いでの一頁となりえた、今日の夕方だったのではないでしょうか。

明日からしばらく晴れ間が続きそうな予報。

今日のような日が一日でも多く現れ、お見えになる登山者の皆さんの目に届けばよいな、と改めて感じた、今日の夕刻でした。

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