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燕山荘

厳しい天候。


今日は冬らしい厳しい天候の一日となりました。その為、登って来られる方も少なく、ドーンという小屋を揺らす風の音が響いていました。ここ燕山荘周辺では厳しい時には風速は20m以上、気温-20℃以下になることもあります。今日は小屋の西側で風速10~15m、気温-12℃とそれに比べたら厳しさは少ないのですが、それでも風に雪が舞いあがり、目を開けていられないほどで、トレースも風に掻き消され、登山をするには厳しい一日でした。



昨夜は21時過ぎより、見えないとあきらめていた満月が姿を現してきて、雪で白く染まった山々は、月明かりに照らされ、まるで昼間のように明るくなりました。あるスタッフにこの写真を見せると「昼間撮ったんでしょう」といわれる位、明るくなりました。いいクリスマスプレゼントになりました。

この降雪は明日まで続きそうです。積雪もこれでまた増えることでしょう。しかし、まだまだ例年よりは少ないです。

合戦尾根を登り切り、冬期小屋から玄関までの稜線部分は100mあまりですが、今日のような天気の日は風が非常に強く、冬山の厳しさを感じるところとなるでしょう。同じ冬山といっても森林限界の上と下では全く違ったものになります。ここ燕岳では三角点が森林限界に当たり、悪天時はその手前の合戦小屋で装備を整えないとどうすることも出来なくなってしまいます。合戦小屋で進むか戻るかの判断が大切になってきます。
ヤマテン山小屋出張講座in燕山荘が行われました。ヤマテンの猪熊さんは、ネット予約されたお客様にメール配信している天気予報をして頂いている方です。猪熊さんいわく、冬山において一番危険なことは風と寒さと濡れることだそうです。そんなことから天気図の等圧線から風を予測する話を中心に講義をしていただきました。
冬山においては登る前からの情報収集も非常に大切になってきます。天気が悪くなるのを知っていて登るのとそうでないのとではその対応が大きく変わってくるので、最新の天気情報を知ることが大切になってきます。先日も書きましたが冬は長野県中部や松本市、安曇野市の天気予報と山の上では異なることが多くなりますので、山の天気予報をご参考にして下さい。
クリスマスも終わり今年も後わずかになってきましたね。
河地

株式会社燕山荘 松本事務所

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