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燕山荘

秋霖。


ザーザーと降る本格的な雨の一日となりました。秋雨前線がこの辺りにもかかりしばらくはぐずついた天気が続きそうです。季節の変わり目には暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあい長雨となります。春と夏の間には梅雨が、そして、夏と秋の間には秋霖が。またはススキ梅雨と呼ぶこともあります。雨はあまり好きではありませんが、秋の長雨の呼び方には風情を感じ、雨もまたよしと思ってしまいます。

ここ最近では最もまとまった雨となりました。玄関にある温度計は今朝8℃くらいで肌寒い朝となりました。雇用は気温が8℃位になると始まり5℃位になると一気に色づきます。ヘリポートから見る山肌の色も日に日に黄色ぽっくなってきています。今年は花の咲きだしが早かっただけでなく紅葉も早いのでしょうか。例年であればこの辺りは9月20日過ぎあたりが紅葉の見頃なんですが。

クロマメの木も実がたくさん付いてきています。合戦小屋を過ぎれば、たくさん見つける事が出来るでしょう。雨の水滴が付いたクロマメの木は美しく、展望のない雨の日のささやかな楽しみとなることでしょう。

様々な木の実が出来てきています山頂直下の夏道にはオオヒョウタンボクも赤く美しい実を付けています。ただこの実には毒があるので決して口にしないで下さい。

今日のような強い雨が降った日には、つるはしのような道具を持って水道切りという作業に出掛けます。雨水が登山道をえぐってしまうので、雨水を登山道の脇に流れるよう溝を掘る作業です。なかなか地味な作業ですが、登山道を維持するためにはかかせない作業です。その作業に出掛けた際、三角点にあるナナカマドの実が赤く紅葉しているものがいくつかありました。
この天気のせいか登って来られる方も少なく、これで夏も終わったような気分になってきました。これからは時間も出来てくるので、登山道整備や小屋の修繕に力を入れる事が出来そうです。
気温が低くなってきたと言っても合羽を着て歩けば、汗ばんでしまいます。気温が低いため、水分補給を忘れがちですが登山をしている以上、水分補給はかかせません。たとえのどが渇いていなくても休憩ごとに飲むといいでしょう。高山病の予防にもなります。また、これから更に寒くなってきた時、濡れたままの下着で森林限界を越えるのは危険を伴う事もあります。こんな時は合戦小屋のトイレなどを利用して、乾いた服に着替えるだけでも随分と違うものです。荷を軽くすることも重要ですが、雨の日はTシャツ1枚の予備を持ってくるだけで救われることもあります。
河地

株式会社燕山荘 松本事務所

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