今シーズン最後の満月。

昨夜は雲で月が見えなかったのですが、朝起きると月明かりが煌々と白くなった山々を照らし、暗闇の中に浮かび上がらせていました。満月の夜の明るさは思った以上に明るいものです。

朝日が裏銀座の山々を照らし出してくる頃、月は真砂岳の上へと沈んでいきました。月の入りは日の出と違ってあまり見ることがなく、ちょっとうれしい気分になりました。

その後は素晴らしい晴天となり、風もほとんどなく、最終ヘリは問題なく行けるだろうと思っていました。本当にいい天気でした。

しかし、荷上げが始まって一便目が終わる頃、安曇野側には雲が湧き上がって来て、あっという間にガスで真っ白になってしまいました。夏と同じで安曇野側の気温が高かったためなのでしょうか。荷上げは明日へ順延となりました。

日曜日あたり、街では雨予報となっているようで更なる積雪が予想されるので、1階部分の雨戸を入れました。また、埋まってしまうと大変なので少し早めに冬支度を進めています。

ガスで真っ白な中、グエーグエーという声が聞こえたので、そちらの方へ目をやるとライチョウの姿がありました。2羽は冬毛がだいぶ増えているようでした。もう1羽はまだ黒い部分がだいぶ残っていました。今日は小屋の周辺で4羽のライチョウを見かけました。みんな今年生まれたライチョウなのでしょうか。親が途中でいなくなってしまい、5羽のヒナたちだけでエサを食べている姿は何とも言えないものでした。無事に育っててくれるとうれしいのですが。

日が沈むことろになってようやくガスが取れてきたのですが、今度は強い西風が吹き始めました。日が沈んでしばらくすると北東方向の長野市外の上にぽっかりと月が浮かんでいました。今日は月に始まり、月に終わる一日でした。
河地