今日はずっと雲海の上。
朝早くはガスに包まれ真っ白で、御来光はありませんでした。しかし、6時半頃、突然ガスが動き出し、あれよあれよという間に素晴らしい展望が広がり始めました。
最初の頃は安曇野側はまだ展望はなかったのですが、反対の高瀬側はいつもと比べてかなり高い位置で雲海が広がり、また、水晶岳の上には月がまだ見えて、息をのむほど美しい光景が広がりました。ひとシーズン山で働いている我々スタッフでも1年に一度見るか見られないかの素晴らしい光景でした。
ヘリポートから眺めると燕岳の頭だけ雲の上に出ているのがわかりました。これもなかなか見られる光景ではありません。今朝はカメラを持ってあちこち駆け回る忙しい朝となりました。
しばらくすると今度は雲の様子が変わってきて、あちこちに滝雲が見られるようになってきました。この滝雲が見られたのはほんの短い時間でした。この瞬間を見逃すことがなく、なんだかうれしくなりました。
燕岳周辺は今日は一日中雲海の上となり、とても天気のいい一日となりました。一方、この雲海の中では霧雨となっていたようで、濡れて到着される方もいらっしゃいました。安曇野市のライブカメラを見てもどんよりした空が広がっていて、山の上の今日のいい天気は想像も出来なかったことでしょう。
夕方になっても安曇野側高瀬側の両方の雲海は消えることはありませんでした。今日はずっと雲の上の一日となりました。久々の日の入り、思った以上に早くなっていて、17時16分頃でした。
日が沈んでも雲海は広がり続け、その中から満月を少し過ぎた月が昇ってきて、雲海を美しく照らしていました。今日は山の上でしか味わえない素敵な一日となりました。
9時頃の雲海の上に浮かぶ富士山の様子です。この様子を見た時、一瞬とうとうこの時が来たかと急いでテレビをつけて見ましたが、どうやらこれは単なる雲だったようで安心しました。
河地
