喋られないけれど・・・。
さかきです。
未明は時々雷鳴が轟いていましたが、今朝は一瞬だけ朝陽が差し込みました。
クラシック音楽(以前にも書きましたが、個人的にはヴィバルディの四季など)が似合うような幻想的な光景。
分かりにくいですが、よく見ると“天使の梯子”も見て取れます。
麓の建物の屋根に朝陽が反射してキラキラ見えるのも、稜線にいるからこそ見える景色。
朝のちょっとした一コマでも、色々なことを感じ得るものです。
ちなみにその後は小雨交じりの強風吹くあいにくの空模様。
昨日今日とテント場は閑散としています。
明日午前中にかけて、北アルプスの稜線上は、かなり厳しい気象条件になりそうな予報が出ています。
種々の気象情報をよくご確認の上、ご自身の技量に見合う山行計画をお立て頂きますよう、お願い致します。
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ここ2~3年、インバウンドの登山者が増えているのは、既に皆さんご存じの事と思います。
大天荘にも、ほぼ毎日海外からのお客様がお見えになられます。
お客様のご夕食時、概ね私から、簡単なご挨拶・・・館内のご案内や明日の天気予報などをお話させて頂いているのですが、そこで困ってしまうのが、海外のお客様への伝達方法。
英語ほとんど喋られない私。考えた末、大天荘の小屋の規模だったら、インバウンドの方へは、日本語で書いた案内の文面を、パソコンの翻訳機能を使ってそれぞれの母国語に変換、私が話をしている最中にお渡しすればいいのでは・・・ということで、
もっぱら台湾、韓国の方が多いですが、最近はタイ、オランダ、スペイン、ベルギー、アメリカ、カナダ、インドネシア、イスラエル、フランス、スイス・・・挙げたらきりがないほど、方々の国の方がお見えです。
その都度、各国の言語に翻訳したものを、書面でお渡しするようにしています。
昨晩は、フィンランドからお見えの方がいらっしゃったので、「フィンランド語」に訳したものをお渡ししました。
今朝帰り際、
一生懸命スマホなどを駆使して調べて書いてくれたようです。
知らない言語の字を・・・とても読みやすく上手です。
こういった形でお返し頂いたのは初めてで、とても感激してしまいました。
繰り返します、“英語ほとんど喋られない私”ですが、こんな書面でのやり取りだけで、気持ちが通じあえた喜び、清々しい気分の朝でした。
