燕・歳時記 Special

燕山荘通信

北信五岳周辺スノーシューツアー


2月23日からの2泊3日にて、2023年度新企画の燕山荘ツアー「北信五岳周辺スノーシューツアー」を催行致しました。

▲北信五岳周辺は本来この時期、市街地でも道路わきに雪の壁ができるほどの豪雪地帯ですが、やはりこの冬の雪不足は否めないようです。それでもそこはさすが豪雪地、少ない雪の中とはいえ、存分にスノーシューの醍醐味を味わうことができ、久しぶりの北信五岳周辺を満喫してきました。

 

 

 

 

 

▲初日は戸隠連峰の裾野に湛える鏡池までのスノーハイク。前日から長野県の各地で観測された“雨氷”がそのまま残り、徐々に天候回復しそれに伴い射し込む夕陽が辺りの樹木にびっしりついたそれを輝かせ、実にきれいでした。鏡池の背後にそびえる戸隠連山の山肌も白く輝き、我々スタッフも含め一同にシャッターを切りました。

 

▲途中、戸隠神社奥社へ続く巡礼の道「戸隠古道」を経由、「硯石」と呼ばれる地にも立寄り、昔の伝承にも浸りました。

 

▲二日目は飯縄山へのハイクアップ。戸隠スキー場内のリフトを2本乗り継ぎ、スキー場トップに位置する瑪瑙山(めのうさん)山頂からスノーシュースタートです。硬派なイメージの強い戸隠スキー場、格段にスノーボードよりもスキーの利用率が高く、連休中日という事もあり大勢のスキーヤーで賑わっていました。

▲見事な樹氷、それにどんどん広がってくる青空とのコントラストで、なかなか前に進めません。

▲瑪瑙山と飯縄山との標高差は200mもありませんが、なかなかのアップダウンで登り応えがあります。それでも、目指す飯縄山を仰ぎ見る時、眩しい陽ざしと青空と、真っ白な樹氷、それらの美しさが疲れを吹き飛ばしてくれます。

▲この日は青空出るも、動きある雲で視界がなかなか安定せず、山頂到着時は辺り真っ白でしたが・・・

▲ランチタイムと号令かけた途端に雲海上に浮かび上がる周囲の峰々に、お昼ご飯ままならぬ状況に。嬉しい悲鳴です。北アルプスや浅間山、カメラでは納められませんでしたが、遠く富士山も確認できました。

▲飯縄山を後にしたあとは、緩いアップダウンを繰り返しつつも、ほどよい雪の感触を味わいつつ、懐深い戸隠~飯縄一帯の樹林を快適にスノーシューハイクで二日目を締めくくりました。

▲最終日は南岸低気圧の影響を受けて、粉雪舞う中、黒姫山の懐に佇む古池周辺を、ネイチャーウォッチングしながらのスノーハイク。

 

▲この日は、途中に生えるミズナラやカラマツの木に、秋につけられたと思われるツキノワグマの痕跡をあちらこちらで確認。“爪の引っ搔き痕”や“熊棚”は、クマが冬ごもりし、なおかつ落葉したこの時期でないとじっくり見ることができないだけに、皆さん念入りに観察されていました。

▲古池からは、天気が良ければ背後に黒姫山を仰ぎ見ることができます。強い冷え込みが続けば、厚く凍った池面を歩くこともできますが・・・2月に入ってからの高温続きで今回は我慢、“来年”のお楽しみとし、最終日を締めくくりました。

 

「前から冬の飯縄山が気になっていただけに、雲海越しの眺望が最高でした!来年も来たいですね!」
「戸隠、コンパクトながらいろいろな自然がギュッと詰まった、素敵な場所、新緑の頃にも訪れてみたくなりました。」
「冬にしか立ち入れない場所を多く紹介して頂き・・・瑪瑙山周辺のダケカンバ林が美しく、神秘的でした」
「特別講師の杉本さんの自然解説が分かりやすく面白かった、ありがとうございました」

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

ガイド:河地、榊
特別講師:杉本晴美氏(NPO静岡山岳自然ガイド協会 理事)
写真と文:榊

 

 

 

 

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