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燕山荘

降りしきる雪、北八ヶ岳ツアー1回目。


2月4日からの2泊3日は、麦草峠をベースにした北八ヶ岳のスノーシューツアーでした。

   ▲茶臼山展望台にて

結果として晴天に恵まれたのは初日だけ。

   ▲麦草ヒュッテ前

残る2日間は、なかなかの雪降りの中での散策となりました。

先日燕山荘の年末年始営業の総集編でも記しましたが、この冬、信州の山岳地帯は雪もさることながらここ数年来で寒さの厳しいシーズンです。

標高2,100~2,400m辺りを散策する北八ヶ岳のツアー、今回は日中の外気温が概ね-15℃前後、加えて陽ざしもない中、外で長時間行動するにはやや手厳しい気象条件でした。

 

とは言うものの、初日頑張って稜線まで登り、展望台から望む八ヶ岳一帯の雄大な見晴らし、真冬の森の中の光景は、素晴らしくもありメルヘンチックでもあり、ツアー内容としては上々だったように思います。

 

【2月4日】

   ▲縞枯山目指して

   ▲木漏れ日 立春の陽ざし

   ▲縞枯山頂上付近から

   ▲茶臼山展望台にて

当初は山麓を迂回して麦草峠に向かう予定だったものの、紺碧の空と立春の陽ざしに誘われて、思い切って縞枯山~茶臼山の稜線へ足を運んでみました。

比較的強めの風もあまり苦にはならず、またこの日に限っては寒さも和らいでいたので、気持ちのよいスノーシューハイクとなりました。

 

【2月5日】

   ▲麦草ヒュッテ前

中日、どこへ行こうか迷ったあげく、いざ白駒池経由「にゅう」山頂へ。

この日は強い寒気の流入が始まったこともあり、早朝から本格的な雪降りとなりましたが、雪山初体験の方も含め、皆さん行く気満々での出発でした。

風こそ強くは無かったものの、しんしんと降りしきる雪。シーンと静まり返る森の中に白駒池は、どことなく神秘的でした。

   ▲「にゅう」山頂にて

   ▲山頂から富士山方向

麦草ヒュッテから約3時間にて「にゅう」山頂到着。頂上滞在はものの10分足らず、密かに期待していた富士山の眺望は残念ながら得られませんでしたが、にわかに白駒池から茶臼山方向の視界が開け、この予報にしてまずまずの景色を楽しめました。

秋ともなると、白駒池の紅葉見物で大渋滞する国道299号麦草峠付近も、冬の間は車両通行止めなため、ある意味“歩行者天国”。案外こういった道路標識を間近でじっくり見る機会は無く新鮮のようでした。そう、道路標識は、車窓からよりも、実際地を踏んで目の当たりにすると、かなり大きい構造物なんですね。

 

【2月6日】

しばらく国道伝いに。背の高いオオシラビソに囲まれ歩くこの場所、雪が降るからなおの事神秘的な時空間です。

麦草ヒュッテのご主人島立さん曰く、ひと昔前の頃と比較すると、八ヶ岳一帯の今年の雪の量は決して多いと言えるほどではないとの事でしたが・・・とは言え、感じるにはやはりここ数年の雪の少なさを思えば、たっぷりな量だと思います。

その後、北八ヶ岳ロープウィーに乗車して、下山の途に就きました。

 

私感ですが、やはりこの冬はどこの山域に行っても寒さが厳しいです。

この先のスノーシューツアーご参加の皆さんにあっては、末梢神経を覆う防寒対策は十分に整えてお越し下さい。

手先、足先、頭、この部位の保温性を保つことは、冬山を歩く上ではとても大切な事ですし、濡れてしまった場合の手袋等の替えの物を用意しておくこともお勧めです。

 

この度ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

<おまけ>

小屋の近くの薪置き場に現れた「テン」でした。

 

担当ガイド:河地、榊  写真と文:榊

 

次回は2月11日発、乗鞍・上高地ツアーです。

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