小春日和。
ここ最近は朝と言えば－７、８℃くらいまで気温が下がるようになってきました。少しづつ季節は真冬へと向かっています。ちなみに冬期営業中は－20℃くらいになります。そう考えれば、まだまだ冬の入口といったところでしょうか。そんな今朝は少し霞んだ空でなんとなく春のような空でした。
今日も比較的風も弱く、穏やかない一日となりました。風のない日向ではぽかぽかと暖かく感じて、まさに小春日和な一日となりました。
今シーズンの営業もいよいよ今日をいれてあと４日となってきました。週末は多くのお客様で賑わいそうで、その前に進めておかなければならない小屋閉め作業を進めました。本館にも雨戸を入れました。数年前であれば、この作業は屋根に雪が乗った中での作業でしたが、ここ最近は雪が少なくなったことあり、雪のない状態での作業となります。雪があれば、落ちても大丈夫なんですが、雪がないと大けがをしてしまうのでとても気を使う作業です。
数は多くありませんが連日お客様が登って来られます。チェーンアイゼンなどを着けていれば、登山道は歩きやすい状態となっています。ただ、夏道と比べてやはり歩く時間は多くかかるようになっていますので、ご注意を。
冬期営業の食材を歩荷しに出掛けました。普段、歩きなれているスタッフですが、荷物が重いため、チェーンアイゼンを付けています。日中は暖かかったので、１１月も半ばを過ぎましたが、重荷を背負ってであれば、半そででも充分なほどでした。
夕方になると少しガスが沸いてきてしまいましたが、それが幻想的で美しい光景を見せてくれました。そして、ブロッケン現象も見られました。太陽の角度が低いからなのでしょう。日中に見えるものより大きなものでした。
１９日は満月となります。そのため、月明かりがだいぶ明るくなってきています。月明かりに照らされる燕岳がとてもきれいでした。
そして、月明かりに照らされる白くなった槍ヶ岳の上には金星がひときわ明るく輝いていました。今日は穏やかな天気で一日が過ぎていきました。小屋閉め作業や歩荷などで作業的には慌ただしい一日でしたが、天気が穏やかだったのですべての作業がスムーズに進みました。営業最終日まで天気の大きな崩れはなさそうです。今日の天気のように今シーズンも無事に終えられるといいなと思っています。
河地
