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燕山荘

再び真っ白な世界へ。


今回は南岸低気圧による湿った降雪となりました。朝、外に出て歩いてみると雪は意外と深く、ひざ下位まで積もっていて、また湿雪で非常に重いものでした。そのため、燕山荘直下を冬道へと変えました。ただ、この先、晴天が続けば、また一時的に夏道に戻すかもしれません。

天気は回復したものの湿った空気が残っていて、なかなかスカッとは晴れません。それでもそのガスの切れ間から広がる景色はすべてが真っ白になっていて本当にきれいでした。降雪直後はやっぱり一番美しくなります。

合戦尾根がまわりの山々と比べて、ひと際白くなっていました。また、有明山の上あたりも薄っすらと白くなっていました。前回は冬型による降雪でしたが、今回は南岸低気圧による降雪で雪の付き方も違っていて、合戦小屋辺りでも結構な降雪があったようです。

段々とガスの切れ間も多くなり、真白な燕岳が姿を見せてくれるようになってきました。湿った雪だったため、岩にもびっしりと雪がくっついていました。そのため、いつも以上に山々は白く見えたのでしょう。ゴリラも白くなっていました。

日中は気温も上がり、雪解けも随分と進みました。今日は槍ヶ岳は見る時間帯によって、様々な美しさを見せてくれました。

日の入りはとうとう16時台へと突入していました。16時54分に太陽は沈んでいきました。夕方になっても冷え込みや風も弱く、ゆっくりと日の入りを楽しむことが出来ました。

今日は水源地の撤収作業に行ってきました。こんなに雪が多い中での撤収作業は初めてのことでした。燕山荘は約400m下の湧水をポンプアップして獲ています。こうして気温が低くなったり、降雪があると水を送るパイプの中が凍ってしまい、それも出来なくなってしまいます。山で働いていると水のありがたみがよく分かります。最後に今シーズンもたくさんの水を枯れることなく供給してくれたポンプにお礼を伝えました。今年は雪の訪れがここ数年の中では、早い方になります。こうして雪が降ってしまうと気温が低くなくても水を上げるのは困難になってしまうのが改めて気づきました。

水源地から見る燕岳の山頂。

河地

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