連日の夕立。
この数日ような天候となっています。朝はきれいに晴れ渡り、９時を過ぎるとガスガ湧き上がり始め、午後になるとあちこちに積乱雲が見られるようになり、3過ぎには夕立がある。そんな日々が続いています。今日もそんな一日でした。山の朝は早く、４時過ぎともなれば外には多くの方々が明け行く空を眺めていたり、ヘッドランプを付けて次の目的地へと出発される方々で活気づいています。テントにも灯りが灯り、それがとてもきれいです。
今朝は御光も見られました。積乱雲が太陽の前にあると見られることがあります。積乱雲が現れる夏にはこれが見られることが多いです。それと反対側の西の空には反薄明光線も薄っすらと出ていました。
太陽が昇ってしばらくすると今日もまた真っ青な夏の空が広がりました。山荘周りのコマクサは今が見頃といったところでとてもきれいです。
そして、今日も９時頃より安曇野側にはガスが沸き上がり始めてきました。夏の晴れた日は日差しによって地面が暖められると上昇気流がおきて、ガスが沸いてきてしまいます。きれいな青空を楽しむのには朝の９時位までがいいかと思います。
今日も午後になると小屋周辺は濃いガスに包まれてしまいました。そんな中、久しぶりにライチョウの親子が山荘の近くにやってきました。前回見た４羽は順調に大きくなってきたようでした。ライチョウの中にも甘えん坊がいるようで、この一羽はいつも親鳥の近くに寄り添っていました。
17時過ぎ、強い雨が降り出し、遠くで雷鳴も聞かれました。遅い到着の方はこの夕立に遭われたようでした。夏はやはりこの夕立に気を付けなければいけません。１６時位までには小屋に到着できる計画がいいかと思います。日が沈むころにはこの夕立も去り、再び、太陽の光が差し込んできて、きれいな日の入りを見ることが出来ました。そして、太陽が沈んだ後、積乱雲が紅く染まり、とてもきれいでした。夏の夕暮れですね。
日が沈んで、辺りが薄暗くなったころ、高さ一万メートルくらいまで立ち上る積乱雲には、まだ太陽の光が当たっていて、ここだけ明るく輝いていました。その後、天気はさらに良くなってきて、明日、満月を迎える月が明るく輝き出してきました。明日も山が賑わいそうです。
テント場のご予約なしでテントを張ろうと登ってこられる方が最近多くいらっしゃいます。燕山荘のテント場はそれほど広くありません。テント場の密を防ぐために今シーズンも４０張で制限させていただいています。詰めればもっとたくさんのテントを張れるのですが、コロナ禍の中、テントとテントがくっついてしまうことは望ましいことではありません。そのためご予約でいっぱいの際はご予約のない方はテントを張ることが出来ません。どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
今年も順天堂大学医学部の夏山診療所が、今日から開設されました。8月28日となります。毎年、山の上まで歩いて登ってきてくださり本当にありがたいことことです。山にドクターがいるというのは本当に心強いものです。今年もお世話になります。
河地
