スタッフブログ Staff Blog

大天荘

万全なコンディションで。


さかきです。

・・・何とも。相変わらず風雨の強い一日でした。

今シーズン初登場です、大天荘のシンボルツリーである、本館玄関前にあるナナカマド。水分補給は毎日バッチリなのでしょうが、やはり陽に当たらないことには、青々とした逞しい姿にはなれませんよね・・・終日風に煽られ、揉みくちゃにされていました。そろそろ夏の陽ざし目一杯浴びたいところでしょう。

 

それはさておき、ここ数日続いている悪天候(雨風が強く、日中の外気温が10℃以下)ですが、こういう時の3,000m級の稜線歩きは、夏と言えども「低体温症」のリスクが高まりやすい・・・とういう事を以前よりこのブログ上ではお伝えしてきています。昨年は、実際に低体温症による遭難事案が、大天荘手前300mの登山道でも起きています。

ということで、お見え頂いた登山者に少しでも低体温症の予防啓発ができるよう、まずは正しい知識をスタッフ一人一人が確認しておこうということで、今日はお客様がいなかった午前中に、特別講義を開きました。

国際山岳医で日本山岳ガイド協会所属のガイドも務められます 千島康稔 先生に今日はお話頂きました。約1時間半、時間が足りないくらいでしたが、丁寧に解説して頂き、スタッフも真剣にメモを取っていました。

その中で予防のポイントとなる点は、▲とにかく身体を冷やさない→濡れたら着替える、休憩時は風を通さない服をはおる ▲水分とカロリーをきちんと摂る 事だそうです。とりわけ一日中活発に体を動かす登山です、朝ごはんがしっかり摂れるような体のコンディション作りが日頃から大切だということです。

他、詳細な話は、是非千島先生の公開講座などで直接触れてみて頂ければと思います(新型ウィルス感染症の関係で講座は未定とのことですが)。

そう遠くないであろう“梅雨明け”後は、低体温症の他、熱中症や高山病といった、山特有の疾病が起こりやすい時期に差し掛かってきます。

 

安全で楽しい登山をして頂くためにも、山に登る数日前からは十分な睡眠をとり、加えて今シーズンは新型ウィルス感染症対策も怠りなきよう、万全なコンディションでお出かけ頂きたいと思います。

 

どうやら、梅雨明けもカウントダウン近しのようです、私の予感では・・・。

 

 

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

pagetop.png