台風過ぎ、晩秋へ。
さかきです。
大天荘周辺における台風24号の被害等影響はありませんでした。
また、大天荘~燕山荘の登山道も、通常通り通行できます。
不思議なもので、北アルプスを中心として、少しでも進路がその東寄りにずれるだけで、こうも風の強さが違うのかと、前回の台風21号の時と比較して思い知らされました。
もちろん強かったのは間違いありませんし、人が歩けるような状況ではなかったものの、五感での感覚は、この二つの台風の風の強弱がなんとなくわかったのは、自然の中で働かせて頂いている恩恵でしょうか・・・
ということで、今日は見事な台風一過となりました。
▲大天荘テント場より槍・穂高連峰
▲大天荘直下より有明山と麓安曇野
▲同じく燕岳方面 遠望 針ノ木岳
吹き返しの風のほうが強いのでは、と思うくらい、今日日中は西寄りの風がかなり強く、一時風に向かって歩けないほどのものでしたが、空は雲一つない見事な澄み渡った快晴でした。
ただ、今回の風で、稜線間際にあるダケカンバやナナカマド等の葉っぱは見事に落葉し、一気に晩秋の雰囲気と化しています。
▲燕山荘直下から燕岳
▲同じく裏銀座縦走路方面と針ノ木岳
▲燕山荘ヘリポートより大天井岳方面
今シーズンも月一の所用にて、里へ定期的に下りているわけですが、今日の下山道中、燕山荘界隈の紅葉もピークは過ぎたよう感じられ・・・けれど先も述べました、落葉したダケカンバ等は、哀愁を帯び、秋深しで、それはそれでいい雰囲気だと私は感じます。
今週は、半ば辺りまで秋晴れが続くようです。
平日、比較的登山者の少ないこの時期に、落ち葉を踏みしめながらの稜線歩き、気持ち良いと思います。
ただし、日没が一段と早まるのもこの時期ならでは。大天井岳辺りですと、今日あたり17:40くらいが日の入りだと思われますが、その前の15時辺りから陽が西に傾くにつれ、気温は急に下がってきます。
体の冷えにもつながり、強いては低体温のリスクも発生しますので、小屋への到着は遅くとも16時くらいを目途に計画を立てられることをお勧め致します。
朝晩も氷点下まで下がることは珍しくなくなってきます。併せて防寒着の携行もお忘れなく・・・
晩秋・・・雪の便りが来る前の、残り少ない秋山を存分に楽しんで頂きたいと思います。