晴天。
まだ冷たい空気が残っているのか、今朝も寒い朝を迎えました。玄関先の温度計は0℃近くまで下がっていました。東の空には本当に海のように感じる雲海が大きく広がり、今朝の太陽はその雲の上の中から顔を出しました。
昨日のお泊りのお客様はこの光景に大変感動されていらっしゃいました。山に登ってしか見られない光景です。
その皆さんが日の出をご覧になられている玄関前の石垣の下の雪面からは、かわいらしいイワヒバリの鳴き声が聞こえてきました。この鳴き声はそんなはずはないのですが、イワヒバリもこの美しい日の出に喜んでいるように聞こえてきました。
今シーズンのビギナー春山登山教室は今回で終了となりました。どの回も皆さん満足げに下山されている姿が印象的でした。
今日の日中は、空の青さがとてもきれいでした。合戦尾根を歩くとほんの少し前までは雪ばかりでしたが、今はダケカンバやハイマツが雪の中からたくさん出てきて、随分と違う景色に変わってきました。これがもう少しすれば芽吹きの時期となり、新芽のやわらかな緑色が美しい季節となっていきます。
強い日差しに照らされた西側の景色がコントラストがはっきりとして、とても色鮮やかでした。湯俣あたりでは新緑が始まってきているようで、山肌の色も随分と初夏らしい色へと変わってきています。色の変化から季節の進み具合を感じさせられます。
今日もひんやりとした空気が残り、気温の上昇は少なかったのですが、日差しが強かったためでしょうか、ガスやもくもくとした雲が多く見られました。有明山だけその雲にすっぽりと包まれていました。久しぶりに安曇野の街もすっきりと見え、街からも残雪の燕岳が美しく見えたことでしょう。
日の入りごろになってくると気温は1℃近くまで下がってきて寒くなってきましたが、空気も澄んでキリッとして美しい日の入りとなりました。
日が沈んで15分ほどすると槍ヶ岳や穂高の上にある雲が紅く染まりました。19時半を過ぎても西の空はまだほんのりと明るく、随分と日が長くなったのだと感じさせられました。
河地