晴れて穏やかな天気。
移動性高気圧に覆われて、久しぶりに穏やかな天候となりました。とはいっても朝は氷点下になり、霜がびっしりと付いています。日中は、風の当らない日なたでは暖かく感じるのですが、日影にいれば寒く感じます。東京とかの真冬の気温と似ているのかもしれません。
日の出は5時50分近くになってきました。浅間山からも随分と離れてきています。雪で白くなった槍・穂高や霜で白くなった縦走路がほんのりとピンク色に変わり、美しい日の出でした。
昨日までに比べ、風も弱くなり、穏やかという言葉がぴったりな天気でした。山頂の左に見える立山や右に見える白馬岳なんかはまだ雪のかぶっていない燕岳とは対照的に真っ白になっていました。
久しぶりに全望を見せてくれた槍ヶ岳や穂高岳連峰は、すっかり白くなっていました。2700mの燕岳より季節の進みはだいぶ早いようです。
今日はヘリコプターによる物資の荷揚げがありました。これも残すところあと2回となりました。早くも来年に向けて、燃料などの物資が上がってきました。
昨日までは本当に寒く、外仕事はとても厳しいものでしたが、今日は気持ちよく出来ました。少しづつ、小屋閉めというか雪対策のための作業が始まってきています。テント場のトイレも今日までとなり、これからはテント泊の方も本館のトイレをご利用頂く事になります。
昨日までのような寒い日が続くと思いきや、こうして移動性高気圧がやってくれば、穏やかな天気になることもあります。ただ、日中は暖かくても朝晩は氷点下になりますので、寒さに油断だけはしないで下さい。山はもう冬へと入りつつあります。
河地