自然と共に。
11月3日(月) 午前8時現在の気温:5℃ 天気:雪のちみぞれ時々晴れ
くらやです。
初雪となりました。
例年、特にここ数年は小屋締めまでほとんど降る事が無かったように思いますが、今年は白んだ山肌を望むことができました。
いつもより雪が多い小屋開けから始まり、雪で宿泊最終日を迎える。なんとも山らしい、いい最後ですね。

思い返せば、4月。中房線の崩落によって登山者の方々へ不安をもたらす大きな事故からのスタートとなりました。
観音峠からのピストン送迎、それに伴うC運行の増便等、関係各所並びに数多くのお客様に支えられながら乗り切った夏までの期間。

初夏から八月にかけて、南安タクシー様・安曇観光タクシー様・アルピコ交通様・中房温泉様。その他さまざまな協力もあり、大勢のお客様を登山口へ送ることができました。お客様にはお待たせすることもあり、大変ご迷惑をおかけしました。それでも大半のお客様は、「送ってくれて助かります」と笑顔で声を掛けて下さり、大変な励みになったこと、今でも忘れません。
そして待ちに待った開通日。有明荘前で見かけた中房線定期バスと、その後に上がる自家用車を見たときには感動すら覚えました。
その後は大きな事故等もなく、夏が過ぎ、秋を迎え、冬へと季節を移していきます。
中房渓谷の大自然は、本当に美しい四季を見せてくれます。

▲入山初日
▲美しい新緑の中房線
▲夏の景色
▲9月、秋の風が吹き始めたころ
明日の日帰り入浴で最終営業となりますが、ここまで無事に過ごすことができて良かったと思います。
▼そして、今日

日が昇ってくると建屋周辺の雪は解けてしまいましたが、ひとたび見上げると、その景色の白に反射する日光の明るさがとても美しく、立ち止まって眺めてしまいました。
もっと降ってくれたら雪景色の中露天風呂に入れるのにな、、、なんて。
そんな贅沢な希望を想像しながら、今日と明日、そして従業員一同が下山するその日まで、何事もなく無事に過ごしていきたいと思います。
さて、そんなこともいいながら、中房線を降りる用があったので、車で降っていると・・・。

あ、、、。

こんにちは。今年もお疲れ様でした。
挨拶も早々に立ち去られました。カモシカさんも冬に向けて忙しいのかも。お忙しい中のご挨拶。ありがとうございます。カモシカさんも、お体に気を付けて。良いお年を。
中房線は凍結こそしていないものの、路面は濡れているのでいつ凍ってもおかしくありません。これからはバスもありませんから、マイカーでお越しの方は十分にお気を付けください。

そしてこんなところにはヤマドリが。改めて擬態の力と言いますか、自然に生きる野生動物の生き残るための進化には感心させられますね。
こんな大自然とは、あと数日で一旦お別れ。
街中の生活から離れて数か月。毎年、この時期にはそこはかとない淋しさが溢れます。
有明荘の温泉はまた来年も、お客様の体を癒すべくその大きな露天風呂から湯気を立ち上げます。そのころまで、しばしの休息。
今年の私のブログ当番はこれで終わりとなります、今シーズンもありがとうございました。

ではでは、またどこかで―――。
(藏屋)