水揚げ完了
今朝は澄んだ空気の中、遠く槍ヶ岳の穂先が朝日に染まり、心あらわれるような静かな時間が流れました。
山小屋の営業を支えるとても大切なライフライン作業『水揚げ』
今年も無事に、小屋まで水を通す事が出来ました。
水揚げ作業は、まず雪に埋まった水源を掘り出すことからスタートします。
毎日コツコツと雪を掘り、雪の階段を作って水源へアクセス。
水源は、梓川の源流部にある沢の湧水。
岩の間を勢いよく流れ出す清流からパイプを繋いでいき、冷たく澄んだ水をヒュッテ大槍まで揚げていきます。
雪を掘り、パイプを繋げる作業を何日も続けると…
ついに小屋のパイプから清らかな山の水が流れ出しました!!
この湧水は、小屋の飲料水や調理、生活用水として大切に使わせていただいております。
登山者の皆さまにとっても、冷たいお水やあたたかいごはんの味わいにつながっていく、
大事な《山の恵み》です。
ぜひ、美味しいお水を味わっていただければと思います。
久保山
