クジャクチョウ。
さかきです。
久しぶりに霞のない、スッキリした朝を迎えました。
そもそも朝の気温が、大天荘の温度計で7.5℃まで下がった模様。この冷え込みで、昨日までの湿気を帯びた空気は入れ替わりました。
どうりで小屋の中もひんやりしたわけです。館内も10℃まで下がり、談話室などはストーブに火を入れました。
それにしても槍穂の上空に凛と輝く月。
そうか、昨晩は満月だったわけです。
きれいなお月様でした。
さわやかな陽気は日中も続いています。
大天井岳山頂からの槍・穂高連峰、淡い緑だった山肌の色は、グンと色濃くなり、“夏山色”と化してきました。
来週末は海の日連休、いよいよ夏山最盛期へと向かいます。梅雨明けもその頃に重なる予感です。
浮かぶ積雲多けれど、午後このベンチに腰掛けて一息つくにはいい陽気の、週末土曜日。
大いに北アルプスからの光景を楽しんで頂きたいと思います。
◆
大天井岳山頂から戻りしな、道中にあるタカネナナカマドの花に、一羽の蝶。
「あら、私を撮るなんて珍しいわね。」
とは、クジャクチョウ。高山蝶ではありませんが、翅を広げると、鳥のクジャクを思わせる美しい模様が特徴です。
ちなみに翅の裏は、ご覧の通り濃い褐色系。裏表の翅が対照的な蝶です。
「けどね、今私食事中なの。撮影はまたあとにしてくれるかしら?」
すみませんが、私も立て込んでいるので、ちらっと表の翅の模様だけでも、見せて頂けませんか?
「“色々な方々”から聞いてはいたけど、ほんとあなたって勝手なヒトね・・・仕方ないわね、じゃあ、少しだけ」
「これでいいかしら。」
はい、たいへん結構でございます。
・・・なんて。
