燕・歳時記 Special

白銀の黒姫・妙高・火打スノーシューツアー


2月22日~23日、白銀の黒姫・妙高・火打スノーシューツアーを催行しました。

見事な眺望が得られるような天候ではありませんでしたが、2日目は長野県でも有数の豪雪地帯の一つに相応しく、しんしんと雪降る“モノトーンの世界”でのスノーシューハイクでした。

<1日目>

ひと昔前ですと、1月2月の長野県内で、雨が降るようなことは滅多になかったであろうと思われますが、今年はよく降ります。地球温暖化・・・それにしてもこの冬の高温傾向には驚かされます。せめて雨ではなく雪であって欲しい願いを込めつつ、この日は戸隠神社奥社までの参拝としました。2時間ほどの足慣らし。カチカチの雪面にてスノーシューは付けず、加えて傘片手にと、何ともおかしな光景ですが、翌日以降恵みの雪となるよう、皆さんでお参りしてきました。

<2日目>

前日の願いが届いたのか・・・真冬の北信五岳に相応しい、多少薄日も差すなど、風がほとんど無く、穏やかないい雪降りの中での散策スタートです。

 

今回も去年に引き続き、信越トレイルの南端に概ね位置する袴岳へのトレッキング。お天気が良ければ、積雪があるこの時期だからこそ望める北信五岳の好展望が楽しめますが、それはまた来年以降のリベンジに。
「信越トレイル」とは、長野・新潟の県境に位置し、関田山脈の尾根上に延びる、全長約80kmに及ぶ、国内でも稀なロングトレイルの一つです。
この山脈は、その昔信濃と越後を結ぶ交通の要として数多くの峠道が存在し、双方から海産物や和紙といった種々の産物が運ばれ、戦国時代には上杉謙信が川中島の合戦の際に何万もの兵を連れて峠越えをしたとも言われています。

 

夜のうちに雨から雪に変わり、適度な積雪のおかげで、フカフカの新雪が楽しめ、スノーシューハイクにはちょうどよいコンディションとなりました。日本海から吹き付けてくる季節風が心配されましたが、その風も比較的穏やかだったことも幸いしました。ブナとダケカンバの林が美しい袴岳周辺、自然の宝庫です。眺望が得られなかった分、ネイチャーウォッチングや、下りは要所“尻セード”で、雪空らしいスノーシューハイクを楽しみました。

今年は戸隠ツアー・黒姫ツアー、いずれもトレッキングタイプでしたが、冬の北信五岳を眺めて楽しむにはちょうどよいツアーだと思います。加えて、雪山に興味が湧き、始めてみたい方への入門にもお勧めです。

ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

特別講師:杉本晴美氏(NPO法人静岡山岳自然ガイド協会)

ガイド・写真:河地
文:榊

 

 

 

 

 

 

 

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