燕・歳時記 Special

燕山荘通信

年末年始営業にあたり 合戦尾根登山道積雪状況(12月16日現在)


日頃より燕山荘グループをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
つい先日の11月下旬に2019年シーズンの営業を終えたばかりの燕山荘ですが、「令和」最初の年末年始営業がまもなく始まります。12月21日(土)~2020年1月5日(日)ご宿泊の営業となります。多くの皆様のお越しをお待ちしております。

燕山荘年末年始の営業につきましては、安全のため、完全予約制となっています。
ご予約にあたっては、「燕山荘年末年始営業のご案内」をご一読の上お申し込みをお願い致します。

 

営業開始とスタッフ入山に先立ち、12月16日(月)に合戦尾根の積雪状況を確認するため、トレース付に行って参りました。燕岳合戦尾根に限って言えば、この時期としては過去に例を見ないほどの雪の少なさです。燕岳登山口(標高1462m)

第一ベンチ(標高1660m) 5㎝未満

第二ベンチ(標高1800m) 5㎝

第三ベンチ(標高2000m) 10㎝未満

合戦小屋(標高2350m) 30㎝未満

合戦小屋~合戦沢の頭

合戦沢の頭 40㎝

合戦沢の頭より大天井岳・槍ヶ岳方面

合戦沢の頭より燕山荘本館

 

例年の年末年始営業では、富士見ベンチより上部の登山道は、いわゆる“冬道”と称される、尾根の天辺にトレースをつけてのルートになりますが、当面はシーズン中と同じ登山道を通行して頂くようになります。今後の降雪次第で状況は変わる可能性があります。お越しになられる際は、その都度燕山荘スタッフブログ等で登山道の状況等のご確認をお願い致します。

なお、積雪の多い少ないは関わらず、燕岳はじめとする北アルプスの稜線は、厳冬期を迎えています。「雪が少ない=簡単」ということでは決してなく、寒暖の差が大きい分、天候次第では冷え込めば-20℃前後、高ければ0℃近くと、衣類や防寒着、装備等の適切な選択が求められます。基本的には10本歯以上のアイゼン並びにピッケルは必携です。安易な入山はお控え願います。

ちなみに、スタッフの入山は、当初12月17日を予定しておりましたが、当日並びに翌18日両日とも、登山口周辺では雨が降っていたため、上山を見合わせました。燕山荘が主催する冬期燕岳登頂ツアーでは過去、登山口周辺が雨で、上部が雪といったケースでは、催行を見合わせたことがありました。雨で衣類や体が濡れた状態で、途中から雪に変わるほどの低温にさらされると、低体温症のリスクがとても高くなるのが、その理由です。

お越しになる際は、例年以上にヤマテンや各気象情報等をしっかり確認する必要があります。上山の際に雨予報が出ている時は、特に注意が必要です。

この年末年始雪山にお出かけの際は、事故怪我のないよう、安全第一を心がけて頂き、楽しい冬山登山を送って頂きたいと、せつに願います。改めまして、この年末年始営業、どうぞよろしくお願い致します。

写真と文 榊

 

 

 

 

 

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