燕・歳時記 Special

燕山荘通信

雷鳥の季節


オスの雷鳥がこのところ頻繁に燕山荘の近くで見られるようになってきました。オスは見晴らしのいい岩の上などで「見張り」をするので見つけやすい時期です。このオスの雷鳥は槍ヶ岳や燕岳をバックにかっこよく立っていました。燕岳山頂辺りでも雷鳥を見かけたとよく耳にします。
雷鳥に出会える機会が多い季節になってきました。7月上旬にはかわいいヒナたちが見られるかな。

【新緑】

新緑も日に日に濃くなっていきます。稜線でもカラマツの新芽が出てきました。山肌の色も緑へと変わっていきます。季節の変化が目に見えて分かり、毎日外の景色を眺めるのが楽しみな日々です。

【日の出】

日の出は4時30分より早くなっています。梅雨入りしても連日のように日の出は見えています。
毎日違った朝焼けでその日ごとに美しさがあります。

【合戦小屋~三角点】

合戦小屋から三角点辺りでは、ナナカマドの白い花が咲き出しています。
また、これからの季節、樹林帯では小さな虫が多くなって顔や体によってきます。
虫よけスプレー、虫よけネット等があるといいかと思います。

【登山道の残雪】

合戦尾根の雪はだいぶ少なくなりました。三角点から燕山荘直下に残るだけとなり、ピッケル、アイゼンはなくてもいいかと思います。ただ、スニーカー等は滑りやすいので底の堅い靴をお勧めします。

【北燕岳~東沢乗越~中房ルート】

北燕岳から東沢乗越を経て中房へ向かうルートは、まだ残雪があり、沢の水量が多い時期ですので、現時点では通行は困難です(何ヶ所か渡床があります)。7月上旬までには笹刈りをしながらルートの状況を見に行く予定です。

【桜】

これは前回お届けした場所よりも下で咲いていたサクラです。合戦尾根の上部では、上の方が雪融けが早いため、花は上から下へと咲いていくという面白いことがおこります。

【咲き始める花々】

テント場の下の斜面でシナノキンバイも咲き出しました。例年なら、まだこの時期は雪に覆われているのですが、今年はすっかり雪はなくなっています。つい先日までスミレが咲いていたと思ったら、もうすっかり花を落としていて、次の花に変わっていました。
また、稜線ではコマクサ、シャクナゲ、イワウメなどがつぼみを付けていました。

6月というのは梅雨のイメージが強いのですが、意外と晴れの日も多く、また、新緑、雷鳥、咲き始める花々と楽しみも多く、特に平日は静かでとてもいい季節です。

写真・文 河地清人

株式会社燕山荘 松本事務所

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