燕・歳時記 Special

燕山荘通信

白銀の黒姫・妙高・火打スノーシューツアー


2月23日~24日、北信五岳(斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山)望むスノーシューツアーを催行しました。ツアーとして初めて訪れるこの地、北アルプスの山容とは雰囲気が全く違い、参加された方々はもちろんの事、我々同行スタッフにとっても新鮮でした。

今回は、信越トレイルの南端一帯に位置する袴岳山頂から、北信五岳を望むトレッキング的なスノーシューツアーでしたが、見通しの良い日は遠く直江津港から日本海も見渡せるスポットもありで、歩く距離こそ長くはないものの、変化に富む充実した2日間でした。

今回お世話になった黒姫高原内に位置する「TABI YADO Rantan(旅宿らんたん)」の宿前から望む早朝の黒姫山と妙高山。メインの2日目は、朝から雲一つない快晴、全員のモチベーションが一気に高まった中でのスタートとなりました。

宿から車で20~30分、万坂峠近くからスノーシューつけてのハイク開始。新潟県と長野県のほぼ県境辺りということもあり、日本海からの冷たい風が印象的でした。

視力のいい人はしっかり確認できたようです。
直江津港のコンビナート群が見えるその先には日本海が広がっています。
これだけ日本海が近いため、冬の季節風の影響をダイレクトに受けるこの袴岳含む北信五岳一帯から北側は日本でも有数の豪雪地帯なのだそうですが、地形や位置関係が分かれば、なるほど十分うなずけます。

要所からの展望はとてもよく、まずは飯縄山・黒姫山、そして斑尾山が目の前にどんと構えています。ちなみに・・・

これは昨年の12月半ばに下見に行った際、同じ場所から撮影したもの。
背丈ほどある低木に視界は遮られていましたが・・・つまりはこの辺り、標高こそ1000mに満たないポイントにも関わらず、2~3メートルの積雪があるということ、加えて先に述べた豪雪地帯であるということがよくおわかりいただけるかと思います。

ブナやダケカンバの巨木が群生する明るい林の中で、色んな自然の発見を目にしましたが、中でもブナの巨木にツキノワグマの爪痕に皆さん興味津々でした。

昼前に袴岳山頂到着。
快晴無風の中、思い思いの場所でゆっくりランチタイム。
最高の一日となりました。

帰路の途中は、志賀高原一帯の山並みが一望

暖冬傾向にある今冬に加え、2月後半で晴天率も徐々に上がってくるタイミングで、この度は快晴無風で陽ざしも春めいた感じ、とても好条件の中でツアーを締めくくることが叶いました。
この北信五岳辺りは豪雪地帯なため、2月にこんな晴天に恵まれることはめったにないのだそうです。いったん吹雪かれると、日本海からの湿り気多い季節風がダイレクトに伝わる場所なので、悪天候時はしっかりした北アルプス厳冬期並みに耐えうるだけの衣類装備が必要になります。時には膝上までのラッセルも強いられるとのことです。

ご参加頂いた皆さんです。
今回は、北信五岳一帯を知り尽くした地元のガイド、杉本晴美さんに同行頂きました。
冬はこの辺り一帯でバックカントリーを中心に、夏は加えて長野県の方々の山を案内されていらっしゃいます。
ご参加頂いた皆様 ありがとうございました。

ガイド:河地、榊
特別講師:杉本晴美氏(日本山岳ガイド登山ガイドステージⅡ・自然ガイドステージⅡ・スキーガイドステージⅠ、NPO法人静岡山岳自然ガイド協会所属)
写真と文:榊

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