燕・歳時記 Special

燕山荘通信

上高地・乗鞍スノーシューツアー第1回


2月12日~14日「上高地・乗鞍スノーシューツアー2泊3日」を催行致しました。

上高地河童橋にて

初日こそ高曇りでしたが、3日間通して風はほとんど無く、立春が過ぎたとはいえ気温はまるで春のよう、穏やかな天気の下で快適なスノーシューハイクとなりました。2月半ばで3日間続けて晴天に恵まれることは滅多にない事です。

 

<2月12日>

2日目3日目共に歩きごたえのあるこのツアー、初日は2時間弱の足慣らしで、「いがやレクリエーションランド」から「一ノ瀬園地」まで、シラカバ林の静かな散策路を、途中「ウサギ」「ヤマドリ」「カモシカ」などの足跡を観察しながらゆっくりウォーミングアップ。
この日は高曇りでしたが、乗鞍岳がくっきり。明日以降へ期待が膨らみます。

 

<2月13日>

 

「冬の上高地に足しげく通ってきたけど、今回ようやくこの景色が叶い、最高です!」
釜トンネル・上高地トンネルを抜ければ、眼前には紺碧の空の下、真っ白な穂高連峰がそびえていました。

 

この日のランチタイムは、霞沢岳と六百山が圧巻となる梓川の右岸の見晴らし良い所をチョイス。春めいた陽ざしに無風、のんびり寛げました。

 

食後の足取りも快調。

今回、1月下旬に北八ヶ岳ツアーに参加された方が再度ご参加頂き、その時に体感した寒さを教訓として、薄手からオーバーまで種々の手袋を新たに用意して挑まれましたが、今回ばかりは全く出番がありませんでした。そのくらい日中歩いていると汗ばむ陽気でした。

 

<2月14日>

本来であれば、乗鞍高原内をスノーシューハイクする予定でしたが、この日も朝から快晴無風で気温も高め・・・ということで、ご参加の皆さんと協議の末、スキー場より上部に位置する「位ヶ原」あたりまで足を延ばすことに急遽予定変更としました。リフト3本乗り継いで、Mt.乗鞍スノーリゾート最上部のリフト終点からスノーシューハイクです。

 

乗鞍岳へのBCコースにもなっているルートを忠実に辿って標高を稼ぎます。徐々に背後には中央~南アルプスの眺望がよくなり、所々寄り道すれば、穂高連峰も垣間見えます。そして前方には乗鞍岳の剣ケ峰や高天ケ原が迫ってきます。

もともと予定していなかったコース、加えて予想だにしない景色が叶い、贅沢な話ですが皆さんだいぶ“お腹いっぱい”になったようです。

 

「位ヶ原」辺りで眼下に鉢盛山を見ながらお昼ご飯。今日はここでUターンとし、下山の途に就きました。

〇おまけ〇

私達がお昼ご飯を食べた場所から、もう数十メートル標高を上げると、槍・穂高連峰、常念岳から蝶が岳にかけての稜線が見えます。

 

まだ2月の半ば、北アルプス一帯は厳冬期真っ只中にも関わらず、乗鞍岳は位ヶ原標高2,450mに居たとは思えないほどの、少し動くと汗ばむ陽気でした。しかし、本来この場所にしてこの時期は、-15℃以下は珍しくなく、ひとたび吹雪かれるとホワイトアウトとなり、天候条件ではスノーシューはじめ登山全般大変厳しい環境になり得るところです。

このツアーにおいて、3日目の行程は、基本 乗鞍高原内の散策です。条件が整えば今回のコースも検討させて頂きますが、要相談となりますのでご了承願います。

ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

ガイド・写真・文:榊

 

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