燕・歳時記 Special

燕山荘通信

上高地・乗鞍スノーシューツアー2泊3日(第1回)開催


2月10日~12日の2泊3日にて「上高地・乗鞍スノーシューツアー」を催行致しました。

2月10日は南岸低気圧の影響により、関東甲信とりわけ長野県の中部を中心に本格的な大雪に見舞われ、松本市では一時28cmの積雪となりました。道路を中心に交通機関に乱れが生じ、一部のご参加予定の方が来られなくなるなどの影響が出ましたが、ツアーの催行そのものは支障なく、予定通り実施いたしました。

この度も先週の北八ヶ岳ツアーに続いて降雪・晴天・強風と目まぐるしい天候の3日間でした。しかしそれは、様々な自然の息吹に触れる、まさにアウトドアの醍醐味を十分に味わうことのできた3日間とも言えましょう。

 

◆ ◆   ◆


初日は足慣らしで乗鞍高原内、善五郎の滝までの散策です。降りしきる雪は少々湿り気を帯び、木々の幹や枝にびっしり着雪、まさにこれぞ冬景色。ただこの日の気温は、湿った雪とあって思いの外高め。その影響ではないにしろ、善五郎の滝は例年と比べると氷瀑の規模はやや小さめでした。とはいえ、目の前で見るその様は迫力満点です。

 

二日目は一転して朝から気持ちよい青空が広がり、スタート地点である上高地トンネル出口のダケカンバの樹林帯からは、焼岳の雄姿が垣間見え、この先の景色に期待が高まります。

 

間もなくして、開けてきた正面に、真っ白な穂高連峰がくっきりと見え、歓喜の声!

 


言葉になりません。
見事な光景でした。

田代池周辺も素晴らしい雪景色。

 

穂高連峰のみならず、振り返れば焼岳、そして梓川対岸越しには六百山に霞沢岳も負けてはいません。

 

この日のランチタイムは、霞沢岳と六百山を眺めながらの梓川畔にて。この時は快晴無風、加えて凌ぎやすい気温で、のんびり昼食を摂ることが叶いました。前日より一段と気温が上昇したこともあり、どことなく春めいた感じがしました。考えてみれば立春過ぎているわけで、季節の歩みは確実に春へと進んでいるのです。

 

夏の喧騒とはかけ離れた静かな河童橋にて。

 

足取りも軽やかに、カラマツ林の中、この日の帰路に就きました。

 

 

三日目、Mt.乗鞍スノーリゾートの最上部からスノーシューハイクスタートです。この日は終始強風が吹きすさぶ中の散策、ただ相変わらず気温は高めで、防風対策さえしっかりすれば、凍えるような寒さは感じませんでした。

 

標高2,500m辺りから上部には、強風に伴う雲がかかり続け、途中の樹林帯越しから見えるはずの穂高連峰なども、残念ながらこの日は見ることはできませんでした。ちなみに、この日待ちわびていた乗鞍岳は、ほんの一瞬顔を出しただけで、・・・ほぼ雲の中。

 

今日目標としていた「位ヶ原」に到着です。
晴れていれば正面に乗鞍岳の迫力が、振り返れば南アルプスや中央アルプス、八ヶ岳方面などなど雄大な景気が堪能できる場所ですが・・・またリベンジを誓い合うのでした。

 

スノーシューを楽しむには十分の積雪量ではあったものの、なにぶん気温の上昇に伴って午後以降は雪の感触が重みを増し、やや足をとられるスノーシューイングとなりました。乗鞍周辺は、栂池に匹敵するバックカントリーエリア。道具は違うけれど、雪の醍醐味を楽しむ仲間同士という感覚で、なんとも気分上々の一日でした。

 

ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

※本来この時期の上高地園内、並びに乗鞍高原上部は、冷え込むと-20℃まで気温が下がっても珍しくはありません。ちなみに今回は、日中この辺りでも0℃以上の気温となりました。気圧配置次第で気温の乱高下があるのも2月の特徴、その分、いつどんな気温でも対応できる装備の準備が必要です。

ガイド:井村、榊
写真と文:榊

 

2023燕山荘スノーシューツアーのご案内

 

 

 

株式会社燕山荘 松本事務所

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