季節の歩みは少し踏みとどまって。
今朝は空は灰色の雲に包まれ、なんとも寒々しい感じがしましたが気温は氷点下とはならず、初雪となったころと比べれば、寒さは少し落ち着いているようです。曇り空で太陽の光がないと何となく寂しい感じのする朝でした。
しかし、日中になってくるとだんだんと雲は少なくなってきて、きれいな青空が広がり出してきました。そして、またヘリコプターによる荷揚げ作業も順調に始まり出すとなんだか急に元気になってきました。やっぱ、青空っていいですね。
日の入り直前、餓鬼だけへと続く稜線に素敵な滝雲が現れました。こんな光景を目にしたのはあまりありません。長く続くものかとのんびりとしていたら、あっという間にこの雲は消えてしまいました。10分間くらいの出来事でした。
日が沈む直前に太陽は雲の切れ間から顔を出してきて、美しい日の入りを見せてくれました。今日の日の入り時刻は17時12分。しばらく見ぬ間にずいぶんと早くなったものです。これを見るとお昼過ぎから登る登山はもうやめられたほうがいいのだと改めて思いました。
そして、日が沈んで10分くらいした後の空は圧巻でした。冷え込みもきつくなかったせいか、多くの方々がこの景色にたいへん感動されていらっしゃいました。今夜も氷点下とはならなさそうです。
今日はヘリコプターによる物資輸送がありました。ヘリコプターが飛来した際にはご通行を待っていただいたりと皆様にご協力をいただきました。また、テント場のトイレ工事の物資を物輸するため、テント泊のお客様には15時半過ぎまで張るのをお待ちいただき、大変ご迷惑をおかけしました。山小屋はこうしてヘリコプターにより物資が運ばれてこないと成り立たなくなってしまいます。これから先もヘリコプターによる物資輸送にはご理解をお願いします。今日は物資が届いて一安心の一日となりました。
河地