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大天荘

歩む季節。


さかきです。

 

・・・すっかり更新が滞ってしまいました。

 

気付けば、周りで目にするいろんなものが時の経過を物語っており、季節の歩みをしっかり再認識することとなる今日一日でした。

 

   ▲日の出 5:45過ぎ

今朝もこの時期にしては決して強い冷え込みはなく、大天荘の温度計で3℃程でしたが、吹き付ける風はとても冷たく、素手でカメラを長時間構えるには少々酷になってきた感があります。

それでも、せっかくのご来光を一目見ようと、昨晩ご宿泊の方のほとんどが、その瞬間を待ちに待っていらっしゃいました。

   ▲テント場越しに槍ヶ岳

朝陽を浴びる槍ヶ岳の山肌は、晩秋の色と化していました。

 

   ▲大天井岳山頂より槍・穂高連峰

一方で紅葉前線はぐんぐん標高を下げ、恐らく上高地界隈と同じ標高1,500m辺りが見頃を迎えていると思われ・・・

二ノ俣谷源流あたりの木々の色合い、確かにきれいではありますが、すでにダケカンバ等の葉っぱは落葉の最中。紅葉のピークは過ぎています。きっと上高地辺り、カラマツの黄葉が素晴らしいことでしょう。

 

   ▲大天井岳頂上より燕岳方面

こちらも稜線付近は茶褐色。ブログ滞っている間にすっかり色合いが変わりました。

けれども、この時期のこの縞状のコントラストは大好きです。

 

今日は雲の変化に富んだ一日でもありましたが、そのことで“秋の空”の高さを引き立ててもくれ、小屋の前のベンチで腰をかけてのんびりするには最高の日和ともなりました。何せ気温が高めなので。

最近大天荘に見えられた麓にお住いの方から話をお聞きすると、田んぼの稲刈りは概ね終わったとのこと。確かにここから見る田んぼの色は、すでにその多くが刈り込まれたあとの地肌色に変わっていました。

我々スタッフが6月に入山した頃はまだ青々としていたのに・・・時が経つのは早いものです。

 

夕刻の槍穂と雲海と月。これ自体は季節問わず条件さえ整えば見られる光景ですが、どことなく空の空気の澄み具合を見るに、秋っぽさを感じます。

ちなみに今日は、さそり座のアンタレスと金星が月の近くで輝くという、月・惑星・星のコラボが楽しめるちょっとした天体ショー。

日没後一時間ほど経った月夜の槍穂上空。この画像からは全くわかりませんが、肉眼で見ると確かにアンタレスの赤味がよーくわかりました。

 

 

・・・と、すっかり晩秋色濃い大天荘周辺。秋に入り、まだ一度も氷点下の朝を迎えていませんので、体感的には本当に秋?晩秋?と疑いたくなりますが、確実に季節は一歩ずつ進んでいます。

 

 

<おまけ>

すっかり落葉した大天荘のシンボルツリー ななかまど。

紅い実だけが残るこの時期。何よりもこれ見ると一番秋だなぁ・・・と感じます。

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