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燕山荘

ライチョウに始まり、ライチョウに終わる。


日の出を見ようと外へ行くと建物の角を曲がった瞬間にいつものライチョウのつがいがいました。何もいないものと思っていたのでライチョウより僕の方がびっくりしてしまいました。

雲が多いので今日も御来光はダメかなと思っていたところ、日が昇るあたりから真上に一筋の光が伸びていました。雲は多いけれども、もしかしたらと思い少々寒い中、外で待っていると雲の切れ間から紅い太陽の光が差し込んできました。派手な朝日ではありませんでしたがなかなか美しい朝日でした。

やがて、太陽は雲に隠れてしまいましたが、その隙間から差しこむ光がとてもきれいでした。

お昼ごろになると北東方向には吊るし雲のような雲が現れ始め、西の空からは雨雲がやってきて、一時ぽつぽつと雨が降りました。たいした雨とはなりませんでしたが。

こんな天気でしたが午後水源地へ水揚げのセットをしに行ってきました。水源地辺りにはまだ雪が残っていて、前回、掘っただけでは足りなかったようで少し雪を掘ってでのセットとなりました。水揚げを試みましたが残念ながら今日はなんらかの理由であがりませんでした。例年のことですが最初はなかなかうまく水が揚がらないものです。稜線の山小屋で暮らしていると水を手に入れることが本当に大変で改めて水の大切さを感じるものです。

午後になって黒い雲はさらに厚くなってきましたが、雨はぽつぽつとする程度でした。日が沈むちょっと前、西の空には再び光芒が現れていました。今日は朝と晩、2回光芒が楽しめました。

夕方になると気温は3℃台まで下がり、ストーブがありがたく感じました。そんな中、ちょっと物を取りに小屋の西側へ行くとイワヒバリがかわいい声で鳴いていたのでそれをぼーっと見ていて、ふと目先を変えると目の前にメスのライチョウがいて、朝と同様、またびっくりしてしまいました。僕がじっとしているとライチョウは僕のこと全く気にもかけず、何かエサをついばんでいるようでした。小屋にいてこんなに間近にライチョウが見られてちょっとうれしく感じました。

水が揚がらず残念でしたが、最後はこのライチョウとイワヒバリのかわいい鳴き声が慰めてくれました。

河地

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