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燕山荘

最終へり。


昨夜から今朝にかけては厳しい冷え込みとなり、温度計は-10℃を行ったり来たりしていました。昨夜は雪灯りに新雪の雪面が照らし出され、とてもきれいでした。また、今朝の日の出前は東の空がオレンジ色に染まりだしてくるとぼんやりと雪面が浮かび上がり、これもまた美しい光景でした。ただ、とにかく寒く写真を撮るのも命がけと言ったら大袈裟ですが、なかなか大変でした。

6時10分頃、太陽が顔を出すと雪面がほんのりとピンク色に染まり、この時期らしい美しい朝焼けとなりました。

昨日からの霧氷はまだ残っていました。食堂の北寄りの窓から富士山が見えるのですが、その脇に見える木には霧氷が美しくついていて、富士山と美しさ比べをしているようでした。

今日も松本盆地には冬特有の霧が沸いていました。恐らく、松本や安曇野辺りからはこの真っ白になった山々は見られなかったのではないでしょうか。山の上ではこんな素晴らしい光景が広がっていました。

北部の山々は白さをさらに増したようです。ヘリポートから見るとちょうど燕山荘の本館の屋根の上に立山を見ることが出来ます。

今日の日中は昨日までとは違い、風も比較的弱く、日差しの下ではぽかぽかと感じられる穏やかな登山日和となりました。夏のようなにぎやかさはありませんが、日帰りの方も含め、登ってくる方もちらほらといらっしゃって少し賑やかとなりました。冬靴で登ってこられる方の方が多くなっています。ほとんどの方が軽アイゼンやチェーンスパイク等を装着されています。

そして、今日は燕山荘の今シーズン最後のヘリコプターによる物資輸送の日でした。風も弱く、荷揚げには最高の天気となりました。これ以後、不足するものは歩荷で補わなければならないので、発注のし忘れがないかドキドキしながらの今日でした。最後の荷揚げが終り、今シーズンの終わりが近いことを少しだけ感じましたが、まだまだ燕山荘は3週間ほど営業期間があります。

ヘリコプターの物輸作業が日中に行われたため、片付けが終る頃にはすっかり寒くなり、日の入りを迎えました。さすがにこの時間になれば寒くて、かなり着込まないとこの美しい夕陽もゆっくりと楽しむことは出来ません。

7月の小屋開けから(今年はコロナ禍のため、4月からではなく7月からの小屋開けでした)一緒に働いてきた、一年目の新人スタッフが今日下山となりました。何だか寂しくなります。山小屋で働いているとこうした出会いや別れがたくさんあります。尾崎くん、中村くん、永田さん、奥田さんありがとうございました。

 

登山道の様子

夏道・冬道分岐点

まだ、夏道が通行可能です。

合戦の頭

合戦小屋

合戦小屋は平日の営業は終了し、週末のみの営業となっています。行動食は必ずお持ちください。合戦小屋上はほとんど雪の上を歩くことになります。ただ、まだそれほど積雪量が多いわけではないので、10本歯以上のアイゼンよりは軽アイゼンやチェーンスパイクの方が歩きやすいかと思います。また、雪の上を歩くのでゲーターや晴れた日はサングラスも必要になります。

河地

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

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