秋の雨。
今日は前線の影響により、終日雨となりました。また、稜線では非常に強い風が吹き、縦走を断念される方もいらっしゃいました。これからの季節、雨で風の強い稜線歩きは慎重な判断が必要となってきます。先日も書きましたがこれからの雨と風には低体温症の危険性が高まってきます。このような時は無理をなさらないことが大切になってきます。また、もう夏ではないのでしっかりとした装備が必要になってきます。
こんな雨の日は下ばかり見て歩いてしまいますが、面白い発見もあります。イワカガミの葉っぱの中にツルリンドウの実が出来ていました。
合戦小屋辺りでも紅葉が始まりだしてきています。今シーズンのすいかの販売は先日終了し、お汁粉の販売が始まりました。今日のような寒い日にはお汁粉であったまるのもいいですね。
今日は雨の中歩いていたのでレンズに水滴が付き、ぼやけた写真ばかりとなってしまいました。合戦小屋から少し登るとすでに真っ赤になったナナカマドの木も見られました。紅葉は着実に進んでいます。
合戦の頭あたりのカエデもいい黄色になってきました。今年は葉っぱをよく見ると今年はすでに枯れてきてしまっているのが少し気がかりですが、もう1週間もすれば美しい紅葉になるのでしょうか。
合戦の頭を過ぎたあたりではイワカガミの葉っぱが紅くなり始め、また、テガタチドリの葉っぱもオレンジ色へと変わってきました。ちなみにイワカガミの葉っぱは来年の春に再び光合成が始まると緑色へと戻っていきます。こうした草花の色の変化が山肌の色を秋の色へと変えていくのですね。残念ながら今日は展望が広がることはありませんでしたが。
今日のような雨降りの日にはこの道具が活躍します。雨水が登山道をえぐってしまうので水を登山道の脇へ流してやる道を掘るのにこの道具を使います。地味な作業ですが登山道を守るためにはとても大切な作業です。一日この作業をすると手が肉刺だらけになってしまいます。
明日から秋の連休が始まります。今年はコロナ禍のため、定員を大きく減らしているのですがマイカーでお越しになる方の割合が多いため、登山口の駐車場はいつも以上早く満車になる傾向が強いです。天気予報を見ていると明日は晴れそうですが明後日の朝は気温が2℃くらいまで下がる予報になっています。いよいよ初氷となるのでしょうか。日の入りも18時よりは早くなってきています。夏山感覚での登山は危険を伴う季節にもなってきています。秋山を楽しむためにはしっかりとした装備と天気の情報を把握してお越しください。
河地