季節の移ろい。
ムラサキヤシオツツジ
第２ベンチと第３ベンチの間
登山口辺りではムラサキヤシオツツジのつぼみも膨らんできて、イワナシやイワカガミなどの花もちらほらと咲き始め、新緑も第３ベンチの下あたりまで進んできました。お客様が誰も登ってこない、この生活では時間の流れが止まったような日々でしたが、こうして花が咲き始め、木々の葉っぱの芽吹きも始まりだすことによって、ようやく時の流れを感じることが出来ました。
合戦小屋
合戦の頭より燕山荘方面
現在、登山道上の雪は雪解けも進み、富士見ベンチあたりから本格的に出てくるようになってきています。
入山以来、連日のように進めてきた除雪作業ですが、小屋の東側の雪もほぼどけることが出来て、少しほっとしました。いつもより雪は多かったのですが、スタッフはいつもより少ない人数ではたしてどうなるかと心配していましたが、みんなのがんばりにより、なんとかなりました。これで少し先に進めたような気がします。でも、雨戸を片付けたり、雪の重さから小屋を守る支柱を片付けたり、やらなくてはならないことはまだまだたくさんあります。コロナ禍のために皆さんきっとつらい日々をお過ごしかと思いますが、ここ数日のニュースを見ていると希望の光が日に日に大きくなっていきます。燕山荘の営業開始日はまだ未定ですが、少しでも早く、お客様に登山を楽しんで頂ける日々が来ることを願いつつ、日々の作業にあたっています。
雪囲いもだいぶ取れてきて、小屋の中も明るくなるにつれて、我々スタッフの気分も明るいものに変わっていきます。
小屋の東側の除雪が終わりにかかる頃、オスのライチョウが僕たちの様子を見にヘリポートへとやってきました。近くにはメスもいて、この２羽はつがいになるのでしょうか。今年もかわいいヒナたちに出会えるのが早くも楽しみになってきました。
河地
