スタッフブログ Staff Blog

大天荘

2019年シーズンありがとうございました。


さかきです。

 

小屋を閉めて早2週間程・・・事後報告となりましたが、11月9日に、今シーズンの大天荘スタッフは全員無事に下山致しました。

   ▲11月8日 大天荘と大天井岳

   ▲大天井岳山頂より 槍・穂高連峰

   ▲槍ヶ岳

   ▲穂高連峰

11月4日の営業最終日以降、9日に下山するまで大きな天候の崩れは無く、スタッフが下山する際の積雪は、10月27日の積雪時と比べて約半分以下にまで減りました。とは言うものの、槍・穂高連峰はじめ大天井岳界隈もそれらの雪が結局この冬の根雪となり、下山間際に目に焼き付けてきた景色は、美しい雪化粧のままでした。

 

ちなみに・・・

   ▲麓池田町から見た北アルプスの峰々

   ▲右 有明山 奥 大天井岳

   ▲右端 大天井岳と大天荘 左端 東天井岳

いずれも11月21日に、池田町のとある所から撮影したものですが、麓から見ると、驚くほど積雪が増しているようには感じられません。十数年前の今頃でしたら、もっと標高低い所まで雪化粧していてもおかしくない時期だったように思い出されますが・・・やはり年々少しずつではありますが、暖かくなってきている証なのでしょう。

しっかりとした四季の営みがあってこその日本の自然であり山であると思うのですが・・・殊、ここ数年の気象、少々粗々しい様相を垣間見せておりますが、この先どうなっていくことか。

 

 

さて、大天荘は来年の6月まで長い越冬シーズンに入りました。

 

その間、大天井岳にお出かけ予定の方、切通し分岐~大天荘の夏ルート(トラバースルート)は、滑落等の危険が増すため、通行をお控え頂き、手間でも必ず切通し分岐~大天井岳山頂の冬ルート(直登ルート)にてお願い致します。

  ▲切通し分岐の少し上に設けた看板とロープ

上記のような標識等を、切通し分岐の少し上の箇所と大天荘の前、計2か所に掲示してありますので目安としてください。ただし、積雪がかなり増した場合は、いずれの標識も埋まってしまう可能性はありますので、ご承知おきください。

 

改めまして、今シーズン大天荘をご利用頂きました方々に対し、厚く御礼を申し上げますと共に、後方支援頂きました燕山荘グループはじめ、関係業者の皆様方、大変お世話になり、誠にありがとうございました。

 

また、今シーズンの大天荘の運営に直接関わって頂きましたスタッフの皆さん、ご協力頂きまして感謝申し上げます。

 

直接自然と関わりあう山小屋の仕事は、その年々でいろんなハプニングに遭遇しますが、これから益々気候変動が大きくなる中にあって、来シーズンはどんなことが待ち受けているか、ハラハラドキドキものではありますが、またそれを共に乗り越えた時の喜びに加え、山を楽しみにされてくるお客様を気持ちよくお迎えできるよう、気持ち新たに来シーズン迎えたいと思います。

 

 

明日からの11月23日・24日は、本拠地燕山荘と有明荘の今シーズン最後の週末営業。私は燕山荘に上がり、営業や小屋閉め作業等の応援に入ります。

 

その後は、燕山荘の年末年始営業、そして冬のスノーシューツアーの案内役で長野県下はじめ方々の山域に伺います(→スノーシューツアーの詳細は、こちらからどうぞ)。

 

 

これから益々寒さ厳しい季節を迎えますが、どうぞ皆様ご自愛ください。

 

 

そして来たる2020年はオリンピックイヤー、山登りどころではないかもしれませんが、燕山荘グループはじめとしまして、標高2,922m大天井岳の懐にあります大天荘共々どうぞよろしくお願い申し上げまして、今シーズンの最後のご挨拶とさせて頂きます。

 

 

ありがとうございました。

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

pagetop.png