ヒトそれぞれ。
さかきです。
昼前から空よりパラパラ来たものは、午後時折雨脚が強くなり、テントにしようか小屋への素泊りにしようか、迷われる方が比較的多くいらっしゃいました。
「今日初めてテント泊デビューだったんです」
という青年もいましたが、彼は若干の止み間を狙って頑張ってテントとしました。
という今日の大天荘、展望はほとんどなく、雨と霧の世界でした。
そう、以前にもこの話題を出したかも・・・この看板を作って今年で3年経つのかな、お客様が捉える見方は色々あり、じつに面白いなと、よく思います。
常念岳方面から大天荘に向かう道中には、1km・500m・400m・300m・200m・100mの6本、燕山荘からだと、切通分岐より常念岳方面に少し上がった所から500m~100mの計5本が立っています。
初めてお見えになる方だと、殊、霧に覆われてしまった時は、一寸先にあるはずの小屋さえわからないものです。
これで視程50m以下。先ほどの画像と見比べると、その違いが歴然です。
こちらとしては、視界不良の際の道先案内の思いも含めて立てたつもりですが・・・
「いやー、この看板のおかげで、あとどのくらいかわかるから、楽だったなぁ」
「まだあと500mもあるの!」
「100mが長く感じるな・・・」
「看板見て、さらにどっと疲れが出てしまい、足取りが余計におもくなっちゃったよ」
いろいろ。
・・・聞いている私は、一人心の中で楽しんでしまっています(ごめんなさい)。
〈小屋周りの花〉
この花、シラネジンジンかハクサンボウフウか、議論の余地のある高山植物の一つですが、私の見解は“ハクサンボウフウ”。セリ科は難しいです。
▲ミヤマアキノキリンソウ
▲タカネヤハズハハコ
小屋の裏手で群生中。霧深いなかでも、花の観賞は十分に楽しめます。
明日は秋雨前線が南下してくる模様。
徐々に秋めいてくるのでしょうか・・・