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大天荘

登山道状況(10/30現在)。


さかきです。

今回の寒気のピークは今夜のようです。
18時過ぎの時点で、大天荘の温度計は、外気温-7℃を下回りました。

気になる登山道の様子ですが、午前中に“切通分岐”まで様子を見に行ってきました。
まず目に入ったのが、立派な“エビの尻尾”
2848 ▲切通分岐の道標
「燕岳」と彫られた文字にもきれいについています。
そもそも“エビの尻尾”は、過冷却された霧や雲が樹木や岩に吹き付けられて着氷したもの。風上側に成長していきます。
これからの時期、天気が悪くなるとよく見られる現象です。見るには過酷な気象条件下なれど、自然の芸術美ですね。

・・・話が大きくそれてしまいました。登山道の様子です。なお、あくまで燕山荘~大天荘~常念岳方面のみのルート状況の詳細であることをご理解ください。
大天井岳から西岳・槍ヶ岳方面は、熟達者のみのルートになっている旨、併せてご承知おき願います。
2846 ▲切通分岐
2856 ▲大天荘まであと300m辺りから下を見る
2861 ▲大天荘まであと200m辺りから下を見る
2864 ▲同じく上部を見る
2864 ▲大天荘直下
しっかりした積雪となるのは、恐らく切通分岐から上部だと思われます。視界が悪いため、その先を見通すことは叶いませんでしたが、燕山荘~切通分岐は、それほど気になる積雪はないものと思われます。
切通分岐から上部は、吹き溜まりで30㎝程。風の強いところは吹き飛ばされてほとんどない所もあります。全体的には、一度積もった雪が解けて凍り、その上に新雪が乗っかっている状態です。
一方、大天荘~東天井岳は雪はあるものの、ほとんど飛ばされて気になるほどの積雪ではありません。

あくまで、一両日中に大天荘までお出かけ予定の方にですが、足回りは冬仕様に耐えうる靴+6本歯以上のアイゼン+ピッケルの携行をお勧め致します。夏用の靴は不向きです。また、雨具ではなく冬用のアウターが、防寒対策も含め適していると思います。
私が今日切通の分岐まで出かける際、小屋周りは気温-5℃前後で風速平均15m/sの状況下、冬靴+冬用のアウター上下+手袋2枚重ねで往復しました。

少々細かくなりましたが、くれぐれも防寒対策等入念に準備して頂き、安全第一でお出かけ頂ければと思います。

なお、週末は今のところお天気は上々、気温も少し上がり、積雪も落ち着いてくるものと思います。登山道の状況は、営業最終日11月3日まで随時このブログでお伝えしてまいります。

さて、昼過ぎからは思いのほか降雪が小康状態となり、青空が広がる空模様となりました。
8392 ▲大天井岳と大天荘
838801 ▲大天荘から有明山と麓安曇野を見下ろす
839701 ▲中天井岳から常念岳方面
840801 ▲同じく燕山荘方面
840201 ▲雲に隠れる槍・穂高連峰
839901 ▲雪化粧した涸沢遠望
雪化粧した山肌あり、まだまだ落葉ダケカンバの斑模様が印象的な斜面もありで、今回の寒気が抜けて明後日以降の晴れ間に、その全容がどんな風になっているか、とても楽しみです。

大天荘の今シーズンの営業は、11月3日(土)のご宿泊までとなります。

株式会社燕山荘 松本事務所

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