風雪は強まり。
朝起きると風雪は強まっていました。そんな中、昨日お泊りのお客様は下山されて行かれました。昨日は晴れて冬の素晴らしい展望が広がり、今日は冬らしい厳しい天候となり、冬の両極端な天候が体験出来て喜んでいる方もいらっしゃいました。この厳しい風雪の中を歩き、登山口にについた時にはきっと充実感でいっぱいな気持ちになったことでしょう。
風で雪が舞い、時折前が見えなくなってしまうような時もありましたが、気温が－１０℃位とすごい冷え込みでなかったのが救いでした。いつもよりやや遅い時間に皆様続々とご到着されました。なかには連泊して年越しを燕山荘でいう方もいらっしゃいました。
積雪量はいまのところ一気に増えることはありませんが、じわじわと増えてきています。
明日は大晦日。山で年を越される方も多く、その準備を進める一日となりました。一番大切なのはやっぱりこの水作りです。外にある雪を袋に詰め、それを小屋の中に運んで大きな釜で融かしています。今日はスタッフ総出で頑張って１．５ｔほどの雪を運んで水を作りました。
厨房では大晦日と元旦の料理の仕込みを進めていました。
明日は大晦日、多くの方が登って来られるかと思いますが、天候が厳しい場合は無理だけはなさらないでください。今日も合戦小屋で引き返された方がいらっしゃいました。森林限界の上と下では天候が大きく変わります。ここで進むか戻るかの判断をする一つの重要な場所となります。また、今日のように風雪になってホワイトアウトになってしまった時には目印となる赤旗が頼りになるかと思います。だいたい２０歩に１本くらいの間隔で立ててあります。ホワイトアウトの際、サングラスやゴーグルがあるといいです。真っ白なところをずっと見ていると雪の凹凸が分からなくなってしまうこともあるからです。
河地
