冬至。（１２月２０日現在の登山道の様子）
今朝になると天気はすっかり良くなっていて、素晴らしい展望が広がっていました。気温は玄関先の温度計で－１０℃位で昨日の気温と比べると一気に１０℃位下がりました。そして、７時少し前、冬至の太陽が顔を出してきました。今日は冬至ですが日の出時刻は１月１日辺りが最も遅くなります。
約３週間ぶりに見るここからの朝焼け。やはり燕山荘からの眺めはどこを見ても美しいなと改めて感じました。
今日は終日雲海が広がっていました。街の方々は山の上がこんなに天気がいいとは想像もつかなったことでしょう。本当に天気のいい一日でした。
２４日からの営業開始に向け準備を始めました。今日は山頂までの赤旗立てを行いました。この赤旗は悪天時、道に迷わないための目印が一番の目的ですが、ハイマツなど高山植物を痛めないためにも立てているので、この赤旗通りお進みください。
燕岳より見る燕山荘
剱岳・立山
正午ごろの太陽
南中時の太陽が最も低くなる今日の太陽。稜線上は風が強かったものの冬としては穏やかな一日でした。明後日から始まる冬期営業に今日のような日がたくさんあるといいなと思いました。
山頂でもスッタフ集合写真
山頂でスタッフの集合写真を撮れる機会は中々ありません。ちょっと貴重な写真かもしれません。
今日の太陽が沈む位置が太陽が最も南へと来る時です。笠ヶ岳の右側に太陽は沈んでいきました。今日が冬至ということは明日からは少しづつ昼間の長さが長くなっています。冬はこれからが本番ですが、そう考えるとなんだかうれしい気分にもなれます。
夕方になり、ようやく雲海が下がりだしてきて、有明山の頭も見え始めてきました。雲海とビーナスベルトの美しい夕暮れ時でした。
【登山道の様子】
中房線では最初の発電所辺りから雪の上となります。雪が薄い部分は凍っていたりするので、チェーンアイゼンがあるといいかもしれません。写真は有明荘辺りの様子です。
雪の少ない冬となっていますが登りだしてすぐ雪の上を歩くことになります。第１ベンチで積雪は２０㎝くらいです。
第２ベンチ３０ｃｍ
第３ベンチ６０㎝
２０００ｍを越える第３ベンチからは雪がぐっと多くなります。
合戦小屋手前
富士見ベンチ７０㎝
富士見ベンチより先はいつもであれば冬ルートになりますが、まだ雪が少ないためほんの一部だけ冬ルートになっています。明日以降、赤旗を立てますので、それを目印にお進みください。
合戦小屋１ｍ
合戦小屋上部
合戦沢の頭
雪の量は今のところ少ないと言えます。ラッセルもそれほど大変なものではありませんでした。ただ、前日に合戦小屋までトレースを付けておきました。当日は約６時間かかって燕山荘に到着しました。トレースを付けるために第２ベンチよりワカンを付けて登りました。ワカンが必要ですかというお問い合わせがありますが、お持ちになられた方がいいかと思います。上山日、下山日とも天気予報が良く、多くのお客様が登られる日であれば必要ないかと思いますが、先の天気予報はわからいないものです。念のためご用意いただいて、上山日と下山日の天気が確実の良いのであれば持ってこなくてもよいかと思いますが。
登山道の様子は日々変わっていきます、一晩にして大きく変わってしまう場合もあります。最新の情報を得てお越しください。
河地
