湧き水への一献
今朝雲海の縁から顔を出した太陽は、個人的に普段よりくっきりとした輪郭に見えました。
今朝は1℃台まで冷え込み足元には霜が、
そしてヒュッテ大槍でも今季はじめての薄氷ができました。
朝日に透かすと金色にきらりと光りました。
水が氷るほどの気温、それは水源から大槍まで伸びている、水を通すパイプが氷ってしまう可能性が出てきたという事でもあります。
パイプが氷ってしまう前に、本日は水源地の閉め作業を行いました。
水源地に行く途中は草紅葉とナナカマドが斜面を彩り、赤黄緑が重なって秋の進みを教えてくれます。
水源地の水は、晩秋であるというのに岩の間からまだまだ豊富に沸いています。
取水口や移送パイプを撤収していきます。
今季の水の恵みへの感謝として、水源に御神酒をお供えしました。
この水源の一滴一滴がここでの暮らしと皆様への恵みを与えます。
水場の閉め作業を行うと、山小屋シーズンの終わりが近づいているのを実感します。
今シーズンも豊富な水で大槍を支えてくれて、本当にありがとうございました。
また来年、よろしくお願いします。
10月に入り、気温はぐんと下がっていきます。
防寒・暴風の装備を整え、ご自身の体力に合わせて無理のない計画でお越しいただけますと幸いです。
港
