夏の終わりのしるし
小屋のまわりを歩いてると、ふと足元に見覚えのある蕾。
トウヤクリンドウが、ひっそりと顔を出していました。
この花が咲き始めると、山では“夏の終わり”を感じる合図のように思えます。
蕾は固く閉じていますが、季節の移ろいは確かにここにもやってきています。
槍ヶ岳を背に、静かに咲こうとする姿はとても凛としていて、見つけた時に思わず足を止めてしまいました。
ちなみに、トウヤクリンドウの花言葉は
「正義感」「誠実」「勝利」
短い夏を精一杯生ききった山の草花たちに、ピッタリの言葉です。
今日も山ではいろんな出会いがあります。
山頂からの眺めも、足元の花も、それぞれに季節の物語を見せてくれます。
槍ヶ岳を眺めながら、そんな小さな変化にも目を向けてみてください。
▲大槍より東鎌尾根方面に歩いて100Mの場所より
久保山
