真っ白なガスに包まれて。
梅雨入りが近づいてきていますが今朝は美しいご来光で始まりました。北アルプスの山々にはまだまだ残雪は多くあり、その雪面がほんのりピンク色へと染まりました。その頃になると小鳥たちの元気な鳴き声も聞こえ始めてきます。素敵な朝でした。
朝のうちは夏を思わせるきれいな空が広がっていました。ナナカマドの新芽も日に日に大きくなってきています。ちなみにナナカマドの後ろに白く写っているのはまだ残っている雪です。
しかし、この晴天は長くは続きませんでした。7時を過ぎると強い日射により、早くも雲やガスが湧き始めてきて8時頃には真っ白で何も見えなくなってしまいました。
この北燕岳の北側に広がる砂礫の斜面には、夏にはたくさんのコマクサが広がります。
そのコマクサを守るため、冬の間外してある緑ロープを付けに行ってきました。このロープがあることにより人が入らないので美しいコマクサ畑を維持することが出来ています。
この北燕岳周辺はガスが出ると意外と道がわからなくなるところです。そのため矢印看板なども増やしてきました。
なお、北燕岳より先の夏ルート上にはこのように急斜面のトラバース部分にはまだまだ雪が残っているので通行は困難となっています。
イワウメ
シャクナゲ
ガスで真っ白な中でしたが稜線上に咲き始めた新しい花を見つけることが出来ました。また、山頂近くではここにいるのとは別と思われるオスのライチョウを見ることが出来ました。
その作業の帰り道、一瞬だけガスが切れて見えた燕山荘はなんだかとってもかっこよく見えました。
河地
【中房線の状況について】
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