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燕山荘

準備は整って。


朝起きた時は、ガスで真っ白で風も強く、気温は-4℃。昨日までの暖かい陽気からして一気に冬に戻ってしまったような天候となりました。今の時期は冬と春が混合しているため、天候により山の状況は大きな差が出来ます。これが春山のひとつの大きな注意点だと思います。その後は天気は回復して、風が当たらないところでは暖かく感じました。こうして改めてヘリポートより燕山荘・燕岳方面を望むと今年は小屋周辺では東側の雪の張り出しが随分大きくなっていると感じます。

合戦小屋へ通うスタッフは今日のように冷え込むと雪ががちがちなのでピッケルアイゼンで出かけていきました。チェーンアイゼンでは心もとないです。まだまだ氷点下になることは当たり前です。ここまで来られる方はチェーンアイゼンではなく、前爪のある10本歯以上のアイゼン、ストックだけではなくピッケルをお持ちになることをお勧めします。スリップした場合、ストックでは止めることは出来ません。雪の柔らかい冬とは違い、この春先は雪が固くなっているのでスリップは許されません。

日中は天気が良くなり、槍穂高をはじめとした素晴らしい展望が広がりました。

明日からの営業開始に向け、小屋周りの整地も行いました。新人のスタッフも先輩の指導を受けながら、雪切をしていました。こうした作業を繰り返しながら立派な山男に育っていきます。

テントを張る場所は夏と同じですが、このような雪面の上となります。また、稜線上にあるため強風時は厳しい環境になることをご理解ください。

新人スタッフは今日もレクチャー。覚えることが多くて大変かと思いますが、なんとか頑張ってほしいです。現在、喫茶サンルームは雪の下になっていてありませんが、フロント前にミニサンルールをご用意しています。ここではケーキ、コーヒー、生ビールをお楽しみいただくことが出来ます。

準備に慌ただしく1日はあっという間に過ぎていき、気づけば日が沈んでいくところでした。5時10分過ぎ頃、日の入りは18時20分頃となっています。

入山時の玄関前

今日の玄関前

小屋の中も外も皆様をお迎えする準備が整いました。皆様に燕岳登山を楽しんで頂けるよう元気いっぱい頑張っていきます。麓の安曇野や松本では早くも桜の季節は終わろうとしていますが、山の上ではまだまだ雪がたっぷりあり、冬と同じような状況です。しっかりとした装備、服装、無理のない計画でお越しください。きっと素晴らしい展望が待っていることでしょう。

今シーズンの新人スタッフです。不慣れなところもあるかと思いますが精一杯頑張りますのでどうか温かい目で見てやってください。

河地

 

 

 

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