燕・歳時記 Special

燕山荘通信

2022-2023年末年始営業総集編


2022年12月24日から2023年1月3日にかけて今年も燕山荘年末年始営業を行いました。

お客様の遭難や事故怪我などが無く、燕岳界隈は概ね穏やかな年の瀬、年初めで締めくくることができました。
昨年は、燕山荘グループの三つの事業所で新型ウィルス感染症による営業自粛を余儀なくされ、なかなか手厳しいシーズンでした。

 


それだけに新年に寄せる様々な願いや期待、1月2日のお餅つきは燕山荘玄関前、晴れて燕岳バック、盛大に突くことが叶い、正月三が日にして、この厳しい寒さの中にみなぎる自然のパワーにあやかり、改めて元気いっぱいに登山者の方々をお迎えできるよう、気持ち新たにしたところです。
ということで、この年末年始営業の様子を、改めて振り返ります。



12月20日にスタッフが本格入山しましたが、この日は朝からきれいに晴れ上がり、冬のこの時期としては絶好の登山日和でした。合戦小屋の通過は昼過ぎとなりましたが、そこから上部のダケカンバの木々には見事な樹氷が崩れず残り続けてくれて、年末年始営業初めてのスタッフもいる中で、素晴らしい厳冬期の美しさを目の当たりにし、この贅沢な光景が広がる中で働ける喜びを改めて感じつつの上山でした。

 

 






営業初日に向けての各所準備。特にルート工作と水作りが、年末年始営業にとっては最も重要な部分なだけに、スタッフ総出であたります。お天気の良し悪しに関わらずのこの仕事は、冬山の厳しさを教えてくれる貴重な体験です。





営業初日でありましたクリスマスイブ、直前の大雪情報や新規感染者数の増加により、キャンセルが続出しましたが、それでも頑張って登ってきて頂いたお客様方々の楽しそうで明るい表情には元気づけられました。
ささやかながら、クリスマスケーキとイルミネーションで、皆様に喜んで頂きました。

 



グリーンシーズンの時ほど館内は華やいだ感じはありませんが、その代わり一人一人のスタッフの手作り感がぎっしり詰まった演出で、年末年始は営業させて頂いています。そして、大晦日から正月三が日にかけては、燕山荘の一年間の集大成です。

 










一番は、お正月のお餅つきです。元旦と二日の二日間つきます。元旦は悪天候で土間にての開催でしたが、大勢のお客様に見守られながら、熱気溢れるお餅つきとなりました。標高2,700mでのもち米の扱いはなかなか難しいところではありますが、一手間二手間でなんとか蒸しあがったもち米を力込めて突きあげます。突きたてのお餅は格別、あんこやきな粉とお好みで、その場にいたお客様にはもれなく召し上がって頂けました。

 

そして今年はなんと言っても、燕山荘グループ三代目オーナー赤沼健至と次期四代目の赤沼大輝揃ってのお餅つきを、燕岳背景に外で盛大にできた事が大きなトピックスでしょう。いいお正月となりました。

 

<冬季燕岳登頂ツアー>



大勢の方々にご参加頂きました。ありがとうございました。

 

<年末年始営業スタッフ>

ベテラン勢が多く占める中で、冬の営業初体験というスタッフも数名交えてのメンバー構成でしたが、特筆すべきトラブルなくお客様をお迎えできたのではないかと自負しているところです。

 

そんなスタッフも1月5日全員無事に下山し、翌日には各々解散となりました。約三か月間、鋭気を養い、四月には新たなスタッフも加わっての再始動、2023年シーズン始まりとなります。新型ウィルス感染症の発生から丸三年が経ち、5月辺りからようやく様々な規制が本格的に緩和されようかというところまできました。山小屋のサービスの在り様が大きく転換した過渡期でもありましたが、たくさんの励ましやご助言を頂きながら、この年末年始営業も終えることができました。世情は混とんとしていますが、癒しを求めに山に見えられる一人でも多くの登山者の方々に、自然の素晴らしさをお伝えすべく、今年も燕山荘グループスタッフ一同、気持ち新たに頑張って参りたいと思います。
どうぞ今年も燕山荘グループを宜しくお願い致します。

燕山荘スタッフ一同
写真:河地、榊  文:榊

 

【2023年1月~3月 燕山荘オリジナルスノーシューツアー開催のお知らせ】
2023年1月~3月は、白馬山麓栂池高原、上高地・乗鞍、北八ヶ岳、志賀高原の各エリアで、燕山荘スタッフガイドによる、スノーシューツアーを催行いたします。

2023年燕山荘スノーシューツアーのご案内

 

 

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