燕・歳時記 Special

燕山荘通信

2022槍ヶ岳登頂表銀座縦走ツアー催行しました


9/25~9/27、槍ヶ岳登頂表銀座縦走ツアーを催行しました。終始眼前に槍ヶ岳を眺めながら、雄大な天空の遊歩道・表銀座縦走路を、燕山荘グループの山小屋、燕山荘、大天荘、ヒュッテ大槍にお泊りいただきながら歩く燕山荘オリジナル企画ツアーです。一昨年はコロナ禍のため、昨年は地震により実施を中止、3年ぶりの催行となりました。

▲24日に燕山荘に集合し、翌25日に大天荘に向け出発です。

 

▲初日は素晴らしい秋晴れとなりました。

 

▲青い空の下を歩くのは本当に気持ちのいいものです。

 

▲紅葉はまだピークとなっていなくても充分きれいです。
秋が深まってくると朝と夜の気温差が大きくなります。朝は5℃以下まで気温が下がるのですが、晴れると日中はまだまだ太陽の日差しが強く、このツアーでかなり日焼けをしました。秋山でも日焼け止めクリームは必要ですね。

 

▲8時30分に燕山荘を出発し、12時過ぎに大天荘に到着しました。
今年は皆様の足並みも揃っていたので、いいペースで歩くことが出来ました。歩いてきたところを振り返るとすごく歩いたことが分かります。縦走というのは一歩一歩進むだけですごく遠くまで行けてしまうことに素晴らしさを感じます。

 

▲大天井岳山頂

 

▲午後は東天井岳へと向かいました。
途中、きれいに色づいたオヤマソバをあちこちに見ることが出来ました。

 

▲何羽ものタカを見かけました。
ぐるぐると回りながら、上昇気流に乗って、高く上がるとそこから一気に南東方向へと向かっていきます。毎年、このくらいの時期なるとこの周辺では「タカの渡り」をよく見かけます。

 

▲東天井岳山頂
ほとんどの方がこのピークを踏まないで通り過ぎてしまいます。ここからの景色もなかなかいいものですよ。

 

▲東天井岳の近くには石室が残っています。
喜作新道が出来る前は、槍ヶ岳へ行くのに燕岳―東天井岳―中山―二ノ俣―槍沢というコースだったため、ここにこうして小屋が作られました。燕山荘が出来る前のお話です。そして、昔の人は有明から歩いて一日でここまで来ていたとか・・・。昔の人はすごかったですね。そんな話をオーナー赤沼から聞くことが出来ました。

 

 

▲大天荘へ戻るころ、雲が多くなってきました。しかし、こんな美しい光景を目にすることが出来ました。

 

▲2泊目宿泊の燕山荘グループ大天荘食堂
名物のいも煮を頂き、体も心も温まりました。

▲大天荘出発
心配していた天気もまずまず。美しい朝焼けを見て、日の出頃の5時30分出発です。この日は長い時間の行動となります。いつもなら2日目の朝は寒くて、手袋やニット帽などを身に着けるのですが、今年は全然寒くありませんでした。

 

▲歩き出してすぐにこれから向かう槍ヶ岳に朝日が当たり始めました。今日中にあの上に立つぞと皆様気合が入りました。

 

▲ビックリ平を過ぎると槍ヶ岳が見え出してきて、それを見ながら歩くようになります。
表銀座縦走コースのいい所は、こうしてどんどんと近づいてくる槍ヶ岳を見ながら歩けることです。

 

▲西岳を越えると東鎌尾根へと入っていきます。
ここからはハシゴやクサリが多くなってくるので、ヘルメットをかぶり、ストックはしまいます。こちら紅葉もまだピーク前でしたがきれいでした。

 

▲この辺りまではまだ時折青空が見られましたが、だんだん雲が多くなってきました。雨が降る前にと少しペースを上げました。皆様も同じ思いだったようで、頑張って歩きました。

 

▲こんな切り立ったところも出てきます。所々に浮石も出てきます。下の人にけがをさせないように石を落とさないように注意深く、慎重に歩きます。

 

▲槍沢の紅葉はまだこれからといったところ(9/26)

 

▲昨年、地震によって崩れた箇所は新ルートへと変わっています。

 

▲このツアーで楽しみにしていたのは紅くなったこのイワベンケイです。燕岳周辺にはないのでこれを見つけると嬉しくなります。

 

▲槍ヶ岳の穂先の下に着くころにはガスに包まれて展望がなくなってしまいました。

 

▲しかし、山頂へと到着すると奇跡が起こってガスが切れ、展望が広がりました。皆様、最高の笑顔です。ただ、下りの方が難しいのでまだ油断は出来ません。

 

▲3泊目宿泊の燕山荘グループヒュッテ大槍食堂
全員無事に下山することができ、ヒュッテ大槍の夕食、ワインで乾杯。ただ、コロナ禍なので静かに食事です。

 

今年は9月が暖かかったせいか、紅葉の進み具合はいつもより1週間以上遅いような気がします。それでもダケカンバの黄色やナナカマドの紅が美しい中を歩くことが出来て、とても楽しい3日間でした。そして、どんどん近づく槍ヶ岳を見ながら歩くこのコースの素晴らしさを改めて実感しました。このツアーにご参加いただきました皆様、コロナ対策にもご協力をいただき無事に催行終了することができました。どうもありがとうございました。

写真:赤沼健至 河地清人
文:河地清人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイド:左から、ヒュッテ大槍支配人井村克彦、大天荘支配人榊寛昭、燕山荘グループ代表赤沼健至、燕山荘支配人河地清人、燕山荘赤沼大輝

 

 

 

 

 

 

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