燕・歳時記 Special

燕山荘通信

日本二百名山有明山登頂ツアー


6月12日~13日の1泊2日にて、「日本二百名山有明山登頂ツアー」を催行致しました。

出発前 有明荘前にて

12日は、前泊として有明荘にて温泉と夕食をお楽しみ頂き、翌13日の朝5時半過ぎに山頂向けて出発しました。まだ梅雨入り前であったにも関わらず、13日はほぼ朝から雨模様とあいにくの天候、早々に雨具を着込んでの山頂アタックとなりました。

 

7合目辺りで咲き誇っていたシャクナゲ

このツアーの見どころの一つといってもいい、“シャクナゲ”ですが、今年はやや不作の年だったようで、咲き乱れるといった感じではありませんでした。それでも、7合目から山頂にかけて、きれいに咲き誇っているシャクナゲを満喫。雨露に濡れて、より一層鮮やかさが感じられました。

 

有明山 北岳より雲海越しに鹿島槍ケ岳方面を望む

4時間半ほどかけて有明山山頂に着いた頃には雨は小康状態になり、雲海越しに鹿島槍ケ岳が姿を現しました。ひたすら雨の中を縫って登ってきたかいがあったというもの。

 


有明山の中岳にて早めのランチタイム。全容とまではいきませんでしたが、徐々に雲がちぎれ始め、対岸の表銀座縦走路の中腹辺りが垣間見えました。残念ながら今回の展望はここまで。

元々、今から400年前に修験道として開拓された有明山だけあり、殊、有明荘裏から登り上げる登山道は、かなりの急こう配の連続ですが、それだけに登った!やり切った!という達成感はものすごく感じられる山です。雨の中の山行でしたが、達成感に満ち溢れた参加された皆さんの笑顔を見て、我々スタッフも催行してよかったとつくづく感じたこの度のツアーでした。

 

帰りは有明荘近くにある「たる沢の滝」を巡回。緑の色濃い夏の時期は、涼をとりながらの散策先にぴったり。秋は紅葉が鮮やかなビューポイントになります。

 

今回のツアーで使った有明荘裏手からの登山道は、歩き始めから急勾配が続きます。登山道自体は、定期的に人の手が入っていますので、整備されており、木の枝等要所にマーキングが数多く施されていますので、道は明瞭で歩きやすいと思います。ただ、足元は木の根っこや岩肌が意外と多くある関係で、特に雨などで路面が濡れた際、下山時のスリップ転倒のリスクは高くなりますので、注意が必要です。

山頂には山小屋はありません。日帰りの山行向けですので、天候や出発時間等余裕のある登山計画をお立て頂きたいコースです。
樹林帯の中にも変化に富んだ楽しいコースです。是非一度、有明荘の温泉と食事を絡めて足を運んでみてはいかがでしょうか。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

ガイド:井村、榊
写真と文:榊

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

pagetop.png