燕・歳時記 Special

燕山荘通信

雷鳥の季節


先週あたりから燕山荘周辺、雷鳥を目の当たりにする機会が増えてきました。
この雷鳥は燕山荘直下につがいで見かけた雄。
目の上の肉冠が真っ赤、産卵時期を迎え、興奮するとこの赤色が鮮明になるのだそうです。

この雌の雷鳥は燕山荘から15分ほど燕岳山頂に向かって歩いた地点(写真右)で見かけました。産卵時期を迎えるこれからの時期、つがいで雷鳥を見かける機会が増えてくると思われますが、くれぐれも餌となるようなものを与えたり、追い回すことのないよう、そっと遠くから見守って頂きますようご協力お願い致します。

ミネサクラ

オオカメノキ

バイカオウレン

マイズルソウ

第1ベンチ~第2ベンチ周辺のミネサクラが開花、ウグイスの鳴き声もさまになってきました。合戦尾根にも本格的な春の到来です。

富士見ベンチ 標高約2,200m

合戦小屋 標高約2,350m

合戦沢の頭上部

燕山荘直下

残雪は第3ベンチと富士見ベンチの間から出てきます。本格的な雪上歩きは合戦小屋から上部になります。朝晩は燕山荘周辺でも気温が氷点下まで下がり、雪面は凍結します。10本歯以上のアイゼン並びにピッケルの携行をお勧め致します。

合戦沢の頭

安曇野平を望む

富士山

イルカ岩

燕岳

燕岳山頂にて

メガネ岩

「この晴天はめったにないんでしょ?」
「初めての北アルプス。富士山も見られて最高です!」
今回は前日までの雪やみぞれ等で大気中の汚れが一掃されたのか、この時期としてはとても空気が澄んだ二日間。麓安曇野から松本にかけての街並みや、遠く富士山の容姿をくっきりと見ることができました。

〈雪上歩行と滑落停止〉

「アイゼンつけているから下りのほうが楽だと思ったけど、こんなに難しいとは思わなかった」
「滑落停止の時、どうしても足を上げ忘れてしまう・・・」
滑落は、登りよりも下りの時の方がリスクが高まります。特にこの時期、日中気温が上がり、雪がシャリシャリの状態になると、アイゼンを装着していても滑りやすくなります。同様に滑落停止姿勢をとってもなかなかブレーキがかかりにくくなります。「絶対に転ばずに歩くこと」がとても大切です。
登山教室ガイド:河地清人、榊寛昭

写真・リポート:榊 寛昭

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

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