燕・歳時記 Special

燕山荘通信

親子ふれあいファミリー登山スクール(第3回)


8月18日~19日、第3回ファミリー登山スクールを開催いたしました。雷鳥さんの親子、ブロッケン、ぱっと広がる雄大な景色。皆さん山の魅力にびっくり。「また来たいね」にこにこ笑顔の登山になりました。

【登山で気をつけること】

ファミリーに限ったことではなく、登山で気をつけることは「風、濡れ、寒さ」の3つ。
そこでお子さんたちも体験。西風の中を歩いてハイマツに隠れてみました。「あったかーい、風を
感じないね」「だからハイマツは背を低くして強い風のなかでも生きているんだね」

【合戦小屋にて】

今回も家族ごとにランチづくり。汗をかいたのでスイカがとてもおいしかったです。
さすが合戦小屋名物松本市波田のスイカ、甘いです。

【自然保護のお話】

赤沼から、自然の大切さをお話させていただきました。
「自然のものは石ひとつ、葉っぱ一枚動かさないでね。石の下には高山蝶のタカネヒカゲの幼虫がいるんだね。幼虫のまま2回冬を越して3年目の春にやっと蝶になるんだ。人間が勝手に石を動かすと鳥が幼虫を食べてしまうよ。」
クマのケンジくんの話にお子さんたちは大笑い。おかげでしっかりと自然のルールを理解できました。

【元気に山荘到着そして燕岳頂上へ】

【山が大好きです】

お母さん雷鳥さんのおなかのなかにヒナが隠れています。

「あっ、ライチョウさんだ」「ヒナもいるよ」「かわいいね」大人も子どもも感動の出会いでした。

【特別ガイド大蔵氏のお話】

「真冬に槍ケ岳に登るとき、川に落ちちゃったんだ。頭から足の先までずぶぬれ。どうやって乾かそうか考えたんだ。で、凍っていると風がぬけずに暖かいことに気がついたんだな。」危機一髪から学んだ「風、濡れ、寒さ」の体験談に大爆笑。エベレスト登頂での自然保護の話にも興味津々でした。
子どもたち・・・「山登りをすると頭がよくなるね」

【心にずっと残る思い出】

全員、登頂証明書を手に。

全員で登頂できました。家族で頑張りました。ご参加の皆様ありがとうございました。

お子さんは環境が変わることでストレスを感じやすくなります。少しお話ができるくらいのゆっくりとしたスピードで歩きましょう。段差が高いところでは手をとります。家族の絆も深まります。
これからもファミリー登山を通じて自然保護と安全登山をお伝えしていきたいと考えております。

第3回ガイド: 燕山荘 赤沼健至、河地清人、林正美   特別講師大蔵喜福氏
写真: 赤沼健至、河地清人、林 正美
文:林 正美

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