燕・歳時記 Special

燕山荘通信

第2回 霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー


2月28日~3月1日にかけて、2回目となる北八ヶ岳スノーシューツアーを催行しました。春先を思わせる陽気から真冬の季節へ様変わりする3日間を堪能してきました。

バック北横岳方面

【1日目】

ロープウィ―山頂駅付近

バック縞枯山
前回来た時は2月の頭。その頃と比べれば、この日は差し込む陽ざしの感覚や空の青さ、霞んだ遠望などなど、肌身で感じるいろんな物に「春」を感じました。

遠く南八ヶ岳方面

「コケモモの庭」
要所の様相も、露出が目立つ岩肌や笹がたくさん顔を出すなど、「春」を口に出さずにはいられませんでした。じつに凌ぎやすい半日ハイクでした。

【2日目】

荒れ模様の予報が出ていたこの日、午前中が勝負と近場の白駒池目指しいざ出発。

と、国道299号線に出た途端にこの様相。もともと風通しの良いここ峠付近、2月半ば頃に降ったまとまった雨も手伝ったようです。この時期にこれだけ道路が露出していることに皆驚きでした。ただ、麦草峠介し東側斜面の道路には50センチ前後の積雪があり、一同ホッ。

白駒池
「まさかスノーシュー履いてでもスケートができるとは思わなかった!」
湖面の半分とまではいきませんが、ここも一面の雪原ではなく、天然のスケートリンク状態。

「割れるんじゃないの?大丈夫?」
所々幾重にも走る氷の割れ目。我々スタッフも一瞬ドキッとしましたが、心配は御無用。まだ厚さ数十センチにも及ぶこの氷は、そうそう割れるものではありません。
しばらくスノーシューならぬ「スケート」を楽しんだ後、池を後にしました。

昼頃小屋に戻れば途端に風雪模様。これで春から冬へ様変わりすることに一同期待しつつ、午後は“正しく”小屋の中で山談義に花を咲かせました。

【3日目】

小屋周辺の外の気温はマイナス14℃前後。一夜にして真冬に逆戻り。目指す茶臼山縞枯山の樹氷はいかに・・・

空はまだ晴れねども、ふかふかの新雪に白く染めあがった森の雰囲気に、「待ってました!」と言わんばかり皆さん足取りは軽やか。

茶臼山展望台

真っ青バックにとは叶いませんでしたが、昨日まではお目にかかれなかった樹氷が立派に出来上がっていました。

「わー!晴れた!」
長居は禁物と足早に茶臼山を離れようとした途端、ものの数秒だけでしたが一瞬だけスカイブルーが。

結局天気の回復はその後もありませんでしたが、パウダースノーのダウンヒルを存分に楽しみ、下山の途に就きました。

「最後にこれだけ眺望が効いたんだから、有終の美ですよ!」
ロープウェーに乗車して中腹まで降りてきたその車窓から、やっと南八ヶ岳方面が顔を出してくれました。
「3日間で春山と冬山の気温差を体感できたことに満足です」
「小屋でゆっくりした時間を過ごせたのもよかった」
「晴ればかりでなく、雪降りの中でも楽しめるのがスノーシューでしょ」
銘銘に冬の北八ヶ岳を楽しんで頂け、こちらも楽しい時間をご一緒できたことに感謝。ご参加の皆様どうもありがとうございました。

ガイド・写真・文   榊 寛昭

次回北八ヶ岳スノーシューツアーは、3月4日(金)~6日(日)です。
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