燕・歳時記 Special

燕山荘通信

芽吹きと雷鳥


ゴールデンウィークが過ぎ、夏山シーズンが始まる7月まで、比較的静かな山歩きが楽しめるのが、この5月、6月。その静寂な雰囲気の中、山にはゆっくり春の訪れが。燕岳登山口から芽吹きが始まっています。人波の少ないこの時期、少し立ち止まり、この芽吹きを楽しむには最適な頃だと思います。そして、稜線付近では、雷鳥の動きが活発になってきました。
装備は当日の天候により変わってきますが、現時点では、前歯のついた10本歯以上のアイゼンとピッケルの携行をお薦めします。

【芽吹き】

カラマツの新緑 登山口付近

タチツボスミレ

エンレイソウ

オオカメノキ

マイズルソウの蕾

【雷鳥】

5月21日の早朝は、燕山荘周り方々で雷鳥のオスの鳴き声が聞こえました。燕山荘から大天井岳方面の縦走路をわずかに進んだ所で、縄張りを主張するオスに遭遇。
これからの時期は、早朝を中心に、鳴き声と共に雷鳥と遭遇する確率が徐々に高まります。もし見つけた時は、決して追い立てまわすことなく、静かに見守ってあげてください。雷鳥保護の為にもご協力お願い致します。

【第5回・6回 燕岳ビギナー春山登山教室】

5月13日~14日、20日~21日に春山登山教室第5回と6回を開催しました。
第5回目は、初日が終日雨降りとあいにくの空模様。予定のプログラムの変更を余儀なくされるといった事態もありましたが、この残雪期の雨降りの中での登山を通し、いろんな貴重な体験を積まれたことは、いい経験となったことと思います。
第6回目の頃になると、街中は夏なみの気温になることもありますが、北アルプスの山の上では、まだ2m~3mの残雪があるため、服装の選択が難しいところです。スタッフでも当日の天候と相談となります。今回の場合は天候に恵まれたため、アウターは雨合羽が適していました。天候によってはまだまだ雪が降る場合もありますので、両方お持ちいただき当日の選択が賢明です。

ガイド:榊 寛昭、林 正美

【登山道状況 5/21現在】

第三ベンチ

富士見ベンチ

富士見ベンチ~合戦小屋

合戦小屋

合戦小屋

合戦沢の頭~燕山荘

雪の上を踏むようになるのは第三ベンチから上部、合戦小屋から上部は本格的な雪上歩きです。朝晩の冷え込み次第では、雪面が凍りつくことがまだあります。前歯のついた10本歯以上のアイゼンとピッケルの携行をお薦め致します。

写真:榊、北山
文:榊

【燕岳ビギナー春山登山教室のお知らせ】
2017年度春山登山教室最終回は、5月27日(土)~28日(日)です。

イベント詳細はこちらから

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

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