燕・歳時記 Special

燕山荘通信

日本二百名山有明山(信濃富士)登頂ツアー


燕山荘グループの有明荘企画「日本二百名山有明山(信濃富士)登頂ツアー」を6月11日、絶好の登山日和の中催行しました。
安曇平のシンボルである有明山(標高2,268m)は、山容が富士山に似ていることから信濃富士と呼ばれ、安曇節にも歌われるほど里には昔から親しまれている山です。北アルプスの中でも急登といわれる合戦尾根よりも、一層登り応えはありますが、変化に富みアドベンチックな急登を成し遂げた後の達成感は格別でした。

【抜群の展望】

有明山中岳より常念岳方面

有明山中岳の祠

麓 池田町から大町市方面

有明山中岳より合戦尾根・燕山荘・燕岳

燕岳~大天井岳稜線

有明山北岳より

特にこの日は、大気中の霞みがほとんどなく、眼下に広がる安曇平はもちろんのこと、近隣の北アルプスから上信越方面の峰々にかけての展望が抜群でした。

【絶好の登山日和のスタート】

「登り慣れた合戦尾根と違い、今日はドキドキするわ」
スタートは6時と早め。登山口は有明荘裏手に位置します。皆さんどことなく顔が緊張ぎみだったのが印象的。

「登り応えあるね」「ストック無い方が歩きやすいかも」
出だしから急登が続きますが、ロープが随所にあり、それを手掛かりにぐんぐん高度を稼ぎます。

【シャクナゲのトンネル】

「わぁー、まさにシャクナゲのトンネルですね!見事!」
有明山は、例年この6月あたりがシャクナゲの見頃を迎えます。眩い陽ざしを浴びたシャクナゲはもちろんのこと、ふと目線を下せば、イワカガミの群落も見応え十分でした。

【山頂へ】

概ね稜線に出るまで、樹林帯の中のつづら道を登り上げますが、時折木々の切れ間からは、大天井岳から常念岳に続く稜線が垣間見えます。

北岳から中岳に続く

有明山北岳にある祠

「いやー、登ったねー」「景色最高!」
登山口から登ること4時間あまり、有明山北岳に到着。我々のツアー以外にも、この陽気に誘われてか、多くの登山者で山頂は思いの外賑わいを見せていました。

「思いの外眺望良くて感激しました!」「普段登っている燕山荘や表銀座の縦走路がこんな風に見えて、新鮮です」「前々から登ってみたいとは思っていたのだけれど、きっかけがなくて・・・今回のツアーがあってラッキーでした」
雲一つない晴天下ゆえ、確かにきつい登りではありましたが、皆さん達成感は十分の様子でした。

この後は、山頂でランチタイム摂った後、約4時間余りかけて下山の途につき、午後3時に無事有明荘玄関前で解散となりました。山頂付近を中心にまだまだ淡い新緑と見事なまでのシャクナゲの群落は、普段この有明山に登る機会の少ない我々燕山荘スタッフにとっても、新鮮で楽しいひとときでありました。

ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

追記:この有明山は、登りよりも下りの時間に重点をおいたタイムスケジュールで望まれたほうがよいルートだと思われます。特に、雨天等悪天の際の無理は禁物です。木の根の上を歩くことが多いため、下山時スリップしやすい状況となります。無理のない山行計画をお立て願います。

ガイド:井村、榊
写真と文:榊

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