燕・歳時記 Special

燕山荘通信

戸隠高原スノーシューネイチャーツアー


2月10日~12日燕山荘スノーシューツアー「戸隠高原スノーシューネイチャーツアー」を催行しました。事前の天気予報はあまり芳しくなかったものの、雪が大降りすることはなく、時折晴れ間ものぞくまずまずの空模様にて、スノーシュー履いての戸隠高原の自然観察ツアー、十分に楽しむことができました。

ご参加頂いた皆様

四季を通して戸隠周辺、殊、越水ケ原一帯は、長野県でも有数の野鳥の宝庫なのだそうです。特に新緑の5月以降は、日本はもとより海外からの野鳥愛好家も大勢訪れるほどの人気地。冬でも、この時期にしかお目にかかれない野鳥達を数多く見かけることができました。

【戸隠・越水ケ原周辺】

アオゲラ

コゲラ

シメ

マヒワ
他に鳴き声や目視で確認できた野鳥
アカゲラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ハスブトガラス、カケス、キジ(キツネもしくはテンが捕食した羽の残骸)

一方、動物の痕跡も多くあり、

今回はことのほか「テン」と「キツネ」の足跡を多く見かけました。
多くの野生動物は夜行性のため、加えてグリーンシーズン中は、登山道を外れて歩くことはなかなかできません。なおさらその痕跡を見つけるのは難しいものです。
一方で、冬の時期は、場所にもよりますが、ある程度積雪が確保されていれば、今回のように森の中縦横無尽に歩くことが叶うため、足跡を見つけるのが比較的簡単です。どんなふうに行動して、生活をしているのだろう・・・と頭の中でなんとなく想像が膨らみ、楽しいものです。

野生のウサギはなかなか見ることが叶わないかと思いますが、参考までに。
この画像は一昨年の秋10月、大天荘のテント場の前で撮ることができた一枚。

そしてこれは昨年秋10月、大天荘近くの登山道を小走りに逃げていくウサギの後姿。
昼間に目視できるのは貴重なのだそうです。

ヤドリギ

サルノコシカケ

ダケカンバの樹皮

樹木の観察をゆっくり楽しめるのもスノーシューならではのもの。
スギ、ハルニレ、シナノキ、ブナ、トチ、ハンノキ、ミズナラ、ダケカンバ、シラカバ、モミ、イチイなどが確認できました。

【戸隠神社】

大鳥居

奥社随神門

奥社参道杉並木

奥社
戸隠神社は、創建以来約2000年にも及ぶ歴史ある神社です。

今回スノーシューで踏むことのできる奥社参道の杉並木は約200本。道のり500m程、樹齢400年を超すものもあるクマスギ並木。それは見事なもので、一見の価値は十分にあります。

燕山荘のスノーシューツアーの中で、戸隠ツアーと乗鞍上高地ツアーは、ネイチャー系となり、自然観察を中心とするゆったりしたスノーシューハイクを楽しむことができます。
また、戸隠は長野県内でも有数のそばの名産地。時間に余裕があり、なおかつ参加者皆さんの同意の下、オプションで食することもでき、今回は近くのそば屋さんに立ち寄らせて頂きました。

一方で、戸隠高原は標高約1200m前後、乗鞍上高地は約1500前後、割と高い位置にあるため、冷え込むと-10℃以下になることは珍しくありません。
スノーシューハイクとは言え、装備的には燕山荘の年末年始営業にお見え頂けるような冬山対応のアウター等や手袋・靴下等の装備が必要です。

今回の滞在先は、戸隠小舎様を利用させて頂きました。アットホームな雰囲気で、おいしい食事と暖炉あるラウンジの素敵な宿です。
ご参加頂きました皆様、そして戸隠小舎様、どうもありがとうございました。

特別講師:植松晃岳氏(日本野鳥の会会員、野生生物資料情報室代表、燕山荘主催 雷鳥観察会特別講師)
ガイド:河地、榊
写真と文:榊(一部お客様からお借りしました)

株式会社燕山荘 松本事務所

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