燕・歳時記 Special

燕山荘通信

2025ファミリー登山スクールを開催しました


「親子でアルプスチャレンジしよう!」、今年も恒例の燕山荘企画ツアー「親子ふれあいファミリー登山スクール」を8月7日~8日に開催しました。本企画はおかげさまで21年目を迎え、長く続く燕山荘グループの夏の恒例行事となっています。
今年も全国からたくさんのご家族にご参加いただき、なかには2年目、3年目と継続して参加してくださるご家族の姿も見られました。顔なじみの子どもたちも増え、ツアーガイドとしても安心して見守ることができる、和やかな雰囲気でのスタートとなりました。子どもたちは最初からすぐに打ち解け、登山道ではお互いに声をかけ合いながら、笑顔で山頂を目指して歩きました。大人たちもそんな姿に励まされながら、夏の北アルプスを楽しんでいただきました。

 

今年はシーズンはじめから中房線道路の路肩崩落という大きな影響があり、時間どおりに全員の方が集合場所の有明荘へ集合できるだろうか、不安がある中での開催となりました。それでも当日の朝、参加者全員の皆様が無事に揃い、ぎりぎりのタイミングでスタートを切ることができました。
登り始めは10時前。標高が上がるにつれて空気も薄くなるため、無理をせず「安全第一」でのペース配分です。国際山岳医・千島康稔先生ご指導のもと、体調管理に気を配りながら、安心して歩ける登山を進めていきました。

午前中はあいにくの雨。
冷たい雨と濡れた登山道に、子どもたちも少し不安な表情を浮かべていました。
それでも仲間同士で声をかけ合い、励まし合いながら、少しずつ標高を上げていきました。

 

▲合戦小屋到着
合戦小屋に到着するころ、皆さんの表情に疲労の色が見えましたが、ここで一息。
名物のスイカと温かいうどんでエネルギーをチャージ。

そして何より嬉しかったのは、そこで雨が上がり、次第に空が明るくなっていったこと。
登山道に光が差し込み、元気を取り戻した子どもたちは、合戦小屋を出発、軽い足取りで燕山荘を目指しました。

▲三角点
ガスが晴れ、遠くに赤い屋根の燕山荘が見えた瞬間——
「やった!見えた!」と、あちこちから歓声が上がりました。

 

▲燕山荘に到着

頑張って歩いてきた子どもたちの表情には、達成感と喜びがあふれていました。

 

到着後は山荘内で千島先生による講習会を実施。
高山での安全管理や体調変化への理解を深める時間となりました。燕岳登頂は翌日に。

 

二日目

翌朝、外から「雷鳥がいるよ!」という声が聞こえてきました。
急いで外へ出ると、登山道のすぐ脇に愛らしい雷鳥の姿が見られ参加者の皆様が感動されていました。
その後は、前日に登頂できなかった燕岳山頂へ再挑戦。

▲イルカ岩

▲メガネ岩

岩場を進みながら、「イルカ岩」や「メガネ岩」で記念撮影、皆さんすっかり登山家の表情に。

▲燕岳頂上までもう一息

 

▲全員燕岳登頂しました。

 

▲登頂証明書授与式後の記念撮影
下山準備をしていると、次第に雲が切れ、空一面が青に染まりました。
澄み渡る視界の中、外で行った「登頂証明書授与式」では、皆さんの笑顔が輝いていました。

下山後は、有明荘で解散式。
温泉に浸かり、疲れを癒しながら登山の余韻に浸るひととき。
「また来年も来たいね!」という声もいただきました。

今年も、親子で力を合わせて挑戦した登山を通じて、家族の絆が深まり、自然の素晴らしさと厳しさを感じる貴重な時間となり、この夏の北アルプスが、かけがえのない思い出になっていただければ幸いです。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。

「燕山荘が見えてからが楽しくなった」
「最初はどうなるかわからなかったけど、最後は達成感があってよかった」
「最初はつらかったけど、登ってきてよかった」
「雷鳥が見られてよかった」
「最初は雨で大変だったけど、夜景が見られてよかった」

ガイド:赤沼健至、林正美、燕山荘スタッフ:赤沼大輝
特別講師:日本登山医学会認定 国際山岳医 千島康稔先生
写真・文:赤沼大輝

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

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